カルテ番号 め・3（45）
また次の道標を示してもらった。
「先生、やはり先生は私にとって、特別な人だと思います。
先生がいるから、安心して先に踏み出せます」
院長は苦笑いをしているようだ。
「明木さん、それは買いかぶりというものです。
私はかなりイイカゲンです。
そして、実は、かなり不マジメです。
口から出まかせ、で話しています」
特に謙遜しているわけでもなさそうだ。
本当に、特に考えてしているわけでもないのだろう。
この院長は自然体とでもいうのだろうか。
力みが無い。
なのに・・・染みる。
「不マジメでもいいです。
というか、私も、もっとイイカゲンで、不マジメになりたい」
院長は微笑んで言った。
「大丈夫。イイカゲンになれますよ。
大周天は人社会から外れた気功法です。
人間が作った常識やルールなど、最初から存在しません。
そこで遊ぶと、次第に人社会の常識やルールが気にならなくなります」
礼子は院長に向かって合掌した。
「先生、もっともっと自由になりたい。
これからも、よろしくお願いします」
（登場する人物・組織・その他はフィックションです）
（過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
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