水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・284」

2014-07-29 21:09:03 | Weblog



カルテ番号 な・10(5)

千代が一人になると、友人や近所の人が訪れるようになった。
夫の介護をしている時は、訪問し難かったのだろう。
そして不幸があった人に、同情や何らかの手助けをする気持ちも自然なのだろう。
人は一人では生きていけない。
だが、社交的ではなかった千代は、有り難いが、うっとうしいとも感じていた。

私は不幸なのだろうか?
私は不運なのだろうか?
確かに夫が亡くなったのは悲しみだろう。
でも私の中では、それほど大きな悲しみとは思えない。
生あるものは必ず死ぬ。
この世は、悲しみの世界なのだろうか?

一人になり、千代はいろいろな事を考えるようになった。
考えるというより、解らなくなった。
とはいえ、今更宗教の問答や悩み事相談も受けようとは思わない。
世間知らずかもしれないが、それらが悩みを解決できるとは思えない。
解決していたら、悩みを持つ人はほとんどいないだろう。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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