水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・38」

2013-11-24 19:51:16 | Weblog



カルテ番号 お・11(5)

そんな事情は知らない陽水は指定の日に大空邸を訪れた。
氣功師という怪しげなイメージをしていた両親は、陽水があまりに普通なので拍子抜けしたようだ。
怪しげならインチキと思う。普通なら、やはりインチキと思う。
実際を見ても、人は最初の固定概念に沿って帳尻を合わすようだ。
だが陽水はそれでいいと思っている。実際にインチキは多いのだ。
回復への変化をするか、どうかが重要なことだ。

大空晴美は両親と逆で、最初から期待していた。
過度の期待は壁をつくるが、適度の期待は回復を早める。
下肢に触れられた時、微弱な電流が流れた。そして、やたらと温かい。
温かいというよりも、熱いに近い。身体全体の体温が上がったようだ。
話したい事、訊きたい事が沢山あった。
何でも話しながらでかまわない、ということなのでこれまでの経過を話した。

「そうですか・・・」
陽水は言葉少ない相づちをうつだけだった。
何も言われないのに、晴美は自分の考え方が土台から揺らぐ気がした。
「先生のお考えはどうでしょう?」
「何についてですか?」
「どうしてこういう病になったのか、教えて下さい」
「確証はないですが・・・私の独善解釈なら言えます」
「それでかまいません」


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・37」

2013-11-24 11:12:40 | Weblog



カルテ番号 お・11(4)

いくつもの病院や治療院を巡った。
対応のほとんどは同じようなものだった。
なかには治るというので続けたが、変化もその後も期待できなかった。
何よりも、ある程度通うと治療者のタイプが判るようになった。
そして他の病ならともかく、リウマチが治るのはマレだということを知った。

だから氣功治療といっても体験するまで信用できない。
だが、動けない人、病の重い人には気軽に出張してくれるという。
その点だけはありがたかった。今の大空晴美には出かけるのはとても困難だったのだ。
大空晴美の家まで、車で2時間くらいだった。

晴美は両親に治療師が来ることを伝えた。
案の定、氣功などというインチキくさいのは止めた方がいいと言われた。
その瞬間、何故か晴美はどうしても診てもらいたいという気持ちが沸き起こった。
普段理性的な晴美が、どうしても来てほしいと強く主張した事に両親は驚いた。
両親もいろいろ調べて治る期待が少ない事を知っていた。
科学的でない治療に賛成ではないが、この際、好きにさせておこうと思ったようだ。


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