水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・34」

2013-11-20 19:16:39 | Weblog



カルテ番号 お・11(1)

大空晴美は思った。
父親が名字と似合った名前を付けてくれたという。
嫁に行けなかったのは似合いすぎているせいではないのか。
40歳前までは単に縁が繋がらないだけだと自分に言い聞かせていた。
やがてリウマチが発症し、歩くことが難しくなって結婚はあきらめた。

両親は教師だった。理路整然とした父親だった。
そんな夫を教師として尊敬していた母親だった。
常に物が綺麗に片付けられた家だった。
小さい時から持ち物もカバンの中も机の中も整理整頓されていた。
それが当たり前だと思っていた。

晴美さんはいつもキチンとしていますね。
言行、持ち物、格好は人格を表すから当然でしょう、と思っていた。
考え方も正しいことが最優先。時には社会の理不尽と衝突することもある。
それでも世間を乱すより、一社会人として多数の意見に従うのが民主的だと思っていた。
他人が見ていなくても、いけない事はしてはいけない。当たり前でしょ。
人様の前で行えないようなことは、一人の時でも罪だと思っていた。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする