水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・17」

2013-11-03 18:42:04 | Weblog



カルテ番号 い・5(6)

陽水は更に言葉を重ねた。
「それらの治療法や治療者には患者さんがいて、回復する人がいます。同じような病が、全く違う方法で回復することも多々あります。どうしてでしょう?」
飯綱氏も知っていた。自分の治療者としての判断では悪化しても回復しないだろうと思われる治療法がある。
同業者で争いごとはしないが、それとなく避けた方がいいと忠告する。
ところが、その治療法で回復している場合がある。

「何故、この世には様々な治療法や治療者がいるのでしょう?」
事実として、様々な治療院で満足している患者さんがいる。
陽水は静かな声で話を続けた。
「それは、その治療法やその治療者を必要としている人達がいるからでしょう。私はそう思っています。危険でない限り、それが異端といわれる治療法でも」
飯綱氏は、ここでやっと陽水の質問の意図が解ったような気がした。

「相性ですか?」
「その時の状態の相性で、不変な相性ではありませんが必要なのでしょうね。そして、その治療法や治療者と出会うのは縁というやつでしょう」
飯綱氏も見えない世界で人と人や出来事がつながっていると思っている。
「でも先生、縁が起こるにはキッカケが必要です。それが世にアピールするということではありませんか?」
「宣伝もその一つになるでしょうが、今の社会では縁の無い人まで影響してしまうでしょ。
例えばテレビのコマーシャルのように必要無いのに買う気を起こさせる。売る事だけが目的ならそれでいいですが、私のような場合、必要で無い人と関わるのはメンドウなのです」



(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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