水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷解剣客商売・26」

2011-05-26 20:56:01 | Weblog


今日の独善つぶやき・・・

桐生へ一日治療に行った。
嘗て織物の街だった。
だが、シャッター街の通りもある。
学校が多く、学生が多いのはいい。


「迷解剣客商売・26」

小兵衛の碁敵でもある町医者の小川宗哲。
金の有る無し、身分の上下に関わらず行き届いた治療をする。
生き神さま、と慕われるほどの老医でもある。
「わしは金を恐れ、金を避けてるにすぎないのだ」

嘗て、金がどしどし入ってきて、金を貯める事に夢中になった。
ある時、ハッと気づく。
こんな事(金儲け)してて何が面白いのか。
自分は死なぬと思って、頼もしい金を数えている。
幸い医者だから、人の寿命や死を知っている。
冷静に観れば、人の命は儚い。
いつ、どこで、どのように死に旅立つのかもわからない。
20年30年経つのも、あっ、という間だ。
以後、本当の医道を歩むことになる。

そんな宗哲だからこそ、小兵衛の金の扱い方に感心している。
「大金をつかんでも、たちまちこれを散らし、悠々としている。
小判のヤツどもを、あご、で使っていなさるわえ」
小兵衛は、使い方が上手い。
見返り無しの相手に、負担無いように嬉しい金額を渡す。
心がこもっているから、金でつながる関係にならない。
心で慕う関係になるのだ。

        
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します)
コメント
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