ハマった理由は幾つもある。
登場人物に生命が感じられた。
小説内で生きているのだ。
これは、小説などで時々おこる。
登場人物が勝手に生命をもってしまう。
作者の創造から離れて動き出す。
その証拠の一つが題名だ。
もちろんワシ流の独善解釈だ。
そもそも「剣客」と「商売」は対極な道だ。
それを「剣客商売」とした作者。
名人の秋山小兵衛に剣客と商売の融合をさせようとしたのだろう。
第一巻には、それらしい言葉が幾つもある。
ところが、物語が進むにつれ商売と離れる。
商いの道の替わりに、人の道が融合する。
人の道といっても、道徳教育的なものじゃない。
人の道は、矛盾に満ちた生きている道だ。
それが、名人から語られるから深いのだ。
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