剣客は生活の全てが剣の修行でもある。
食事も当然修行でもある。
飯も汁も汁の実も漬物も、しっかり噛む。
噛んで、噛んで、唾液化するまで噛み潰す。
だから、通常の食事時間は長い。
そして、しばらく静かに動かない。
とはいえ、美味しくいただくのは基本でもある。
全て美味しくいただくように工夫する。
しっかり身体を動かして、腹を空かせる。
空腹に勝る御馳走はないのだ。
そして、ゆっくり口で長く味わう。
長く噛むほど、美味しさは増える。
小兵衛の嘗ての弟子でもある御用聞きの弥七も主要人物。
小兵衛に稽古をしているか問われて
「起きてから寝るまで、手前の勘を磨いでおります」
「女を抱く時の、差す手引く手も剣術の稽古だと教わりました」
もちろん教えたのは小兵衛である。
日々修行の弥七も、人が練れている、のだ。
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