北海道洞爺の「佐々木ファーム」代表の村上貴仁さんは慣行農法に疑問を感じながら仕事に取り組んでいました。しかし、息子の突然の死、そして、妻の腎臓疾患を境にして、
「命の営みとは何か?」「命と向き合うとは?」「命の循環とは?」
を考え尽くして、「いつでも死ねると言う覚悟をもちながら、生きられる限り生きて、人の役に立つことをやる」と悟りました。また、大地に向かい慣行農法で農薬を散布することは命を奪うことに繋がるためもうできないと考え、自然農法へと切り替えます。この時期に小林正観さんの本に書かれていた「ありがとうの奇跡」に感化され、年齢の1万回の「ありがとう」を言うことを自分に課しました。36万回の「ありがとう」を唱えることで、家族への意識が変わり、そして、自分自身が生まれ変わりました。
佐々木ファームの生産した農作物が腐らないという評判になり、「すべての命に感謝し、すべての命を大切にする農法、「ありがとう」農法が生まれました。すべての存在に感謝し、共に生きていく、まさに共存共栄、「ありのままの命を認めること」になります。「ありがとう」の言葉は発信者を謙虚にし、当たり前を有難いと感じる、その好感度の波長が周りのすべてを感化していくのでしょう。ありがとうは奇跡を呼ぶのですね。
『大地がよろこぶ「ありがとう」の奇跡』(村上貴仁著、サンマーク出版、本体価格1,400円)
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