今日は長男の部屋のオモチャを処分しようと長男の机の周りをガサ入れ。
そしたら絵でみるモノの数え方辞典が出てきました。あ~っ、こんなところにあった。買ってから全然読んでなかったけどココにあったんだ。
箪笥(たんす)は一棹/竿【ひとさお】と数える、というのを聞いたことがありませんか?よくクイズ番組で耳にするのでご存知の方も多いのでは。これは昔はたんすを竿を通して担いだためにその数え方になったということですが、実は一本【いっぽん】、一重ね【ひとかさね】などという数え方も正しいようです。
よく聞く兎(うさぎ)の数え方に一羽【いちわ】がありますね。でも、この数え方は昔の数え方なので、現代は一匹【いっぴき】と数えるので正しいようです。
ちなみにこの「一羽」という数え方は、「生類哀れみの令」によって四つ脚の獣の肉を食べる事が禁止された際に、庶民がウ(鵜)とサギ(鷺)の二羽の鳥としてこっそり食べたことの名残だということ。(しかし、その数え方だと二羽が一単位になるんじゃなかろうか…。)
この本、そんな風に日本語でのモノの数え方が載っており、変わった数え方だとその由来も書いてあります。知らなかった数え方がいっぱい!おまけにそれって何?と思うようなものも出てきたりします(「えびら」って言われて、すぐに何だか分かりますか?→矢を数本まとめて入れ、腰につける道具。ちなみに数え方は一腰【ひとこし】)。
本の最後の方に付録として数の命名法や数の付くことわざ、語呂合わせの○○の日、なども載っています。
面白いのは「塵劫記(じんこうき)」による命名法。
大数として10の4乗=万、10の8乗=億はよく使いますよね。この後は、4桁ずつ繰り上がる度に兆、京、垓、秭(し)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(こうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議、無量大数(むりょうたいすう)となります。※秭の代わりに杼(じょ:正しくは禾ヘン)を使用することもある。
少数の方は10のマイナス1乗=分、10のマイナス2乗=厘、この後はマイナス1桁ずつ、毛、糸(し)、忽、微、繊、沙(しゃ)、塵、埃、緲(びょう)、漠、模糊(もこ)、逡巡、須臾(しゅゆ)、瞬息(しゅんそく)、弾指(だんし)、刹那、六徳(りっとく)、虚空、清(せい)、浄となります。※ただし、1/10を「割」とした場合は10のマイナス2乗となるので、以下1桁ずつずれる。
以前から、大数についての数え方には興味があったので、その謎がこれで解けました。
実際にこれだけのことを使う場面に出くわすとは思えませんが、読み物としては面白い本です。機会がございましたらご一読を♪
追記:大数のところで「し」という単位が出てきますが、第2水準文字のため、環境によっては表示されないようです。スミマセン。
そしたら絵でみるモノの数え方辞典が出てきました。あ~っ、こんなところにあった。買ってから全然読んでなかったけどココにあったんだ。
箪笥(たんす)は一棹/竿【ひとさお】と数える、というのを聞いたことがありませんか?よくクイズ番組で耳にするのでご存知の方も多いのでは。これは昔はたんすを竿を通して担いだためにその数え方になったということですが、実は一本【いっぽん】、一重ね【ひとかさね】などという数え方も正しいようです。
よく聞く兎(うさぎ)の数え方に一羽【いちわ】がありますね。でも、この数え方は昔の数え方なので、現代は一匹【いっぴき】と数えるので正しいようです。
ちなみにこの「一羽」という数え方は、「生類哀れみの令」によって四つ脚の獣の肉を食べる事が禁止された際に、庶民がウ(鵜)とサギ(鷺)の二羽の鳥としてこっそり食べたことの名残だということ。(しかし、その数え方だと二羽が一単位になるんじゃなかろうか…。)
この本、そんな風に日本語でのモノの数え方が載っており、変わった数え方だとその由来も書いてあります。知らなかった数え方がいっぱい!おまけにそれって何?と思うようなものも出てきたりします(「えびら」って言われて、すぐに何だか分かりますか?→矢を数本まとめて入れ、腰につける道具。ちなみに数え方は一腰【ひとこし】)。
本の最後の方に付録として数の命名法や数の付くことわざ、語呂合わせの○○の日、なども載っています。
面白いのは「塵劫記(じんこうき)」による命名法。
大数として10の4乗=万、10の8乗=億はよく使いますよね。この後は、4桁ずつ繰り上がる度に兆、京、垓、秭(し)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(こうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議、無量大数(むりょうたいすう)となります。※秭の代わりに杼(じょ:正しくは禾ヘン)を使用することもある。
少数の方は10のマイナス1乗=分、10のマイナス2乗=厘、この後はマイナス1桁ずつ、毛、糸(し)、忽、微、繊、沙(しゃ)、塵、埃、緲(びょう)、漠、模糊(もこ)、逡巡、須臾(しゅゆ)、瞬息(しゅんそく)、弾指(だんし)、刹那、六徳(りっとく)、虚空、清(せい)、浄となります。※ただし、1/10を「割」とした場合は10のマイナス2乗となるので、以下1桁ずつずれる。
以前から、大数についての数え方には興味があったので、その謎がこれで解けました。
実際にこれだけのことを使う場面に出くわすとは思えませんが、読み物としては面白い本です。機会がございましたらご一読を♪
追記:大数のところで「し」という単位が出てきますが、第2水準文字のため、環境によっては表示されないようです。スミマセン。