アバウトなつぶやき

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梨の実/星新一「暑さ」(読み聞かせ15)

2014年03月06日 | よみもの
先月のことですが、ドラマスペシャルでショート・ショートの大家「星新一」特集をしていました。ご覧になりましたか?
もともと不思議なお話を書く人の作品なのでドラマにすると「世にも奇妙な物語」みたいになってました。もっとも、あのシリーズの脚本に星新一が使われてることもあるようですが。

今回は6年生だったので高学年の読み聞かせを検索していたら、何人か星新一の「ボッコちゃん」(作品)を勧めてる人がいました。「ボッコちゃん」は絵本にもなっているようですね。
そこで新潮文庫から発売されている「ボッコちゃん」(表題)を購入して5年生の息子に読んでみました。

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でも、息子には美人に熱を上げる描写とか酒を振る舞う雰囲気が今ひとつぴんと来ないようで、途中で「え?どういうこと?」と尋ねられました。こうなると作品のテンポの良さが半減しちゃいます。
読み聞かせには不向きだろうと思い、酒・女・人権侵害の表現が出てくる作品を避けていくと1冊の中に数えるほどしか扱える作品がないことに気づきました。昔、中学生の頃には読んでたんだけどなぁ。
「ボッコちゃん」の中でブラックなオチでありながら一番わかりやすかったのは「暑さ」でした。
夏の暑さで自分が抑えられなくなる青年が、気晴らしのために選んだ方法は…。作中は何でもない会話のやりとりだけなのに、お話の顛末を想像するとちょっとコワイ。
殺すという単語が出てくるのであまり教育的ではありませんが、現実とお話の区別が付く年頃と信じ、面白さを優先しました。

ただ、いきなり朝一番にブラックユーモアを持ってくるのもなんなので、先にちょっと不思議な話を持ってきました。
◆「梨の実」小山内薫:作(青空文庫より)
見世物として子どもが天へ向かう様子が不思議な上、死んだと思った子どもが最後には歩いて帰ります。

この日は6年生の想像力を信じ、両方とも不思議なお話でまとめてみました。
読むのにかかった時間は「梨の実」「暑さ」ともに7~8分でした。

●おまけ●
星新一ですが、読み聞かせで使えそうだと私が思う作品をメモさせて頂きます。
・【奇妙な旅行】内、「笑い顔の神」「箱」「出来心」
・【七人の犯罪者】内、「確認」「新しがりや」「おカバさま」
特に「おカバさま」は動物を扱っているのでソフト。
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※「読み聞かせ」検索でたどり着いた方へ
 私が読み聞かせに使った本とその時間をメモしています。
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 あまり熱心な活動はしていませんし投稿数も少ないのですが、私も時々検索しているので同じ境遇の方がいるかも…と思いました。どなたかの参考になれば幸いです。

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