アバウトなつぶやき

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「北斎とリヴィエール」展

2015年05月11日 | かんしょう
 GWが終わってしまいました。
今回は遠出もせずに近場か家の草むしり。
近場と言えど伊賀の窯出し市はすごく楽しかったし、お天気が良かったので草むしりが進んでほっとしたしで、それなりに良いお休みでした。(草が生い茂ってると義母がため息つきながら眉をしかめて庭に出るので…^^;)

 近場の一つが四日市市立博物館。四日市市立博物館はこの春にリニューアルオープンをしたばかりなんですが、中に公害資料館が新設されたので時間が出来たら観に行こうと決めていました。

 かつて四日市市は大気汚染でぜんそく患者をたくさん出した事はみなさんご存知の通り。四大公害と言われて全国に悪名を馳せました。
 しかし、裁判を経て工場側は非を認めましたし、新たな基準を元に規制したことでかつてのきれいな空気を取り戻しました。そういう意味で四日市市は公害を克服したモデルケースだと思います。
 ケーススタディを担うべき市でありながら、今までは公害の資料が利用者が限られてしまう環境センターの一室に追いやられていたのでもどかしく思っていました。
 博物館に入ったことで、過去の過ちを振り返る機会が増えたり資料を利用する人が増えるよう期待しています。

 前置きが長くなりましたが、せっかく博物館に行くなら企画展が良い時にって思うのが人情ってものでしょう。
 現在の企画展は、その点バッチリ。
「北斎とリヴィエール」展はかなり見応えがあります。




  隣町のパラミタミュージアムでも北斎やってたんだけど、タイアップなのか、かぶっちゃっただけなのかは不明。
 うちは博物館の方にしか行ってないけど、富嶽三十六景が観れたので満足です。
 特に、一緒に行った次男はこの春に入部した美術部で富嶽三十六景の模写というかアレンジ作品を作っているので、実物を観れたのは良かったと思います。
 また、北斎漫画もじっくり観たのは初めてでとても面白かったです。
「北斎漫画」って言うと、昔観た映画が芸術的ってーか官能的ってーか、という作品だったので「春画っぽいのとか混じってたら親と一緒じゃじっくり観れないから気の毒じゃ」と思ったものの、まぁそんなもんはもちろんのこと一切なくて。
 北斎漫画はスケッチ画集、映画に出てきた「蛸と海女」が載ってるのは艶本なのでジャンルが違うんですね。北斎のこと漠然としか知らなかったから一応は調べて行った(^◇^;)

 リヴィエールは北斎の影響を受けて、ほぼ100年後のパリ「エッフェル塔三十六景」という版画作品を手がけた方。
 この企画展を観るまで知らなかったけど、日本の浮世絵の世界的な影響力を改めて感じました。

 北斎はメジャーどころなので、どんな作品か目にする機会が多くて今さらって思う人も多いかもしれません。
 でも、実際に刷り上がったものを観たり版木を観たりするのはCDとライブの違いみたいなもんで、やっぱり力強さがありますよ。
 行くなら今月いっぱいです。


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