アバウトなつぶやき

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-オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵- ルノワール展

2016年08月05日 | かんしょう
一昨日、ワダちゃんの休みだったので誘われるがままに国立新美術館で開催中のルノワール展を観に行ってきました。

ただいま日本では東京と名古屋でルノワールを企画していて、両方観れば「ダンス3部作」をコンプリートできます。
教科書でおなじみの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が日本初公開なのも気になっていたので、いきなりだったけどなんとか都合つけました。





ルノワールの絵は人物がとても美しく、観ていて安心するしうっとりします。
モネと同時代なので印象派の画家であり、その頃の光を浴びた肌の表現は本当に美しいと思いました。
特に「読書する少女」はブルーの使い方が息をのむほどで、バラ色の肌に落ちた影の表現はもちろんのこと伏せたまつげに置かれたブルーの絵の具は瞳のブルーを思わせて透明感を感じずにはいられませんでした。

もちろん、目玉であり大作である「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は素晴らしかった!
あの木漏れ日は光であり空気であり音楽であり愛でもある。そんな感じ。
私は技法の説明は出来ないので自分の感覚しか語れないんだけど、美しさの中に臨場感があり、絵の中の世界が生きているのを感じました。







印象派の表現が素晴らしいのはもちろんですが、その全盛期を過ぎ写実的な表現と融合させる頃の作品がやはり私には好ましいです。
話題の「田舎のダンス」と「都会のダンス」は観に来れると思って無くて、さんざん本やテレビで予習しちゃってたので「ああ!これが本物なんだ~」ってのがまず先に来ちゃいました。
もちろん実物は美しく素晴らしいです。実物を観るまでは洗練された「都会のダンス」の方が好きだったのですが、いざ絵を前にすると「田舎のダンス」のアリーヌ(モデルでありルノワール夫人となった女性)の笑顔が語りかけてきて強く印象に残りました。

ルノワールは身の回りの人物や生活を描くことが多く、息子さんの絵が多くあります。
今回の展覧会でルノワールの画家としての人生を順を追って観ていくことが出来たのでしみじみと思ったのが「ジャン(息子)、アリーヌ(奥さん)そっくり」でした。ワダちゃんと「うわ、この口、このほっぺ、お母さんと一緒やん(笑)」って盛り上がってしまったわ。

同時期に生き、同じモチーフを描いた画家の作品も展示されていましたが、やはりメインはルノワール。
終始、美しく穏やかな作品を楽しんできました。

さて、ついでに、、、と近くで開催中の別の展覧会にも足を運んでます。
そちらは次の記事で。

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