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ご主人さま&長男は福井県の知人宅へ。残されたワタクシ&次男は家に居るのもなんなので(別に居ればいいんだけど)シロウタを誘って愛知県豊田市の豊田市美術館へ行ってきました。
現在「ネイチャー&アート ガウディ ミロ ダリ」展を開催中。
シュールレアリスムが好きなワタクシにとっては、とても興味ある展覧会です。もっとも、年を重ねたせいか以前ほど好んで観に行くことは減ったのは事実。シュールはどうしてもエネルギーのようなものが必要なので、若い時ほど熱狂的に観に行けないと言うか、なんと言うか…。それでも、機会があれば足を運びたいところではあります。
この展覧会。入ってビックリ、とても変わった展示方法でした。
テーマがスペインのカタルーニャ地方が輩出した芸術家ということで、入るとまず映像があるのです。その映像は、芸術作品を紹介するものではなくてカタルーニャの風景を映し出したもの。
その映像の部屋を抜けると3人の作品が順番、ではなくて部屋を平行に3分割して配置してあります。それを分けているのは壁ではなくて布。あまり広い展示室ではないので作品数も少ないのですが、その薄くて透ける布(名称分かりません)のおかげで圧迫感はなく、かつ一体感があり、そのくせそれぞれの個性を殺さないという斬新な展示方法でした。
次の部屋にはミロの版画作品(「太陽の賛歌」でいいのかな。次男を追いかけながら通り過ぎたのでろくに観てない…惜しい…)が展示されているのですが、それの展示方法も木で組んだ枠にガラスをはめ込み、透明シートとスリガラス様のシートを密着させる事でそれを挟みこんでいました。遠目に見ると、スリガラスの中に太陽や月が浮き上がって見えて清々しい明るさがあります。ふむ、これもなかなか。
同じようにこの展示方法が気になって仕方なかったシロウタは、学芸員のおねえさんを捕まえてどうしてこんな手法を取ったのか尋ねたんだそうです。そしたら、美術館側の意向ではなく、スペインから来たスタッフが何から何まで設置していったとか。なるほど、専門のスタッフが企画したものだったわけですね。
やたらと展示方法ばかり気にしてますが、作品として目を奪われたのはガウディです。
アントニオ・ガウディは有機的・曲線的、破砕タイルの装飾で有名なスペインを代表する建築家。一応は建築デザインを学んだワタクシですが、建築をしていた頃は装飾が過剰に見えてあまり好みの建築家ではありませんでした。
しかし、ランドスケープデザインとして公園で破砕タイルを取り入れたデザインを見てから、改めてガウディの作品集などを見ると、その造形の深さに驚いたものです。あのこだわりは建築家というより芸術家と言うのが正当であると思わずにいられません。(実際、芸術家として知られているわけですし)
スペインを訪れた事のないワタクシにとって、ガウディの作品を目の当たりにするのは初めて。
本物を見て初めて「なぜガウディはあの美しいタイルをわざわざ破砕するのか」という、色んな研究家が説いている問いを理解する事が出来ました。写真を見ても、著書を読んでもイマイチ理解できなかった事が一目で伝わってくる。これが美術館へ足を運ぶ醍醐味だと思います。
ガウディの頭がイメージする空間は凡人ではきっと伝えきれないほどの容量があるのでしょう。装飾のひとつひとつが空間を表現しているのです。あれを表現するには平面的なタイルでは表す事が出来ないのだ、と痛感せざるを得ませんでした。
なお、この文では「どんなに圧倒する作品が並んでいたのか」と思われるかもしれません。でも、出品はおそらく20点程度。決して広い展示室ではないのです。
ダリとミロは初めて目にする作品ばかりでしたが、他の作品を知っている事もあり、インパクトは強くありませんでした。久しぶりにミロを観て、かるーく「あ、これカワイイなぁ」とか「これ、何が描いてあるんだろう?」と思ったりして。シュールは、絵の中に入り込めないとただの落書きと紙一重ですもんね…(あぁっ、なんちゅー恐ろしい発言を。でも、そう思うんだもん)。
それと、同時開催で「ヤノベケンジ キンダガルテン」をやってました。
これ、すっごい楽しい!うちの次男ははまっちゃって、映像作品「森の映画館」前で動かなくなったばかりか家に帰ってからも作品のフレーズを口ずさんでます。
ま、アトムスーツに関しては考えさせられるんですけど「トらやん」というキャラクターですっごく楽しい作品となってます。そういや職場の女の子達が少し前に金沢の美術館のセレモニーに行ってたけど金沢21世紀美術館のことかな?それなら、ジャイアント・ト・ら・や・んを知ってるかもしれないな。
ヤノベケンジのサイトはコチラから→ http://web.iminet.ac.jp/yanobe/
豊田市美術館、なんだかとっても開放的で、子連れで作品を観ていたら「どうぞお写真撮って下さいね♪」と声をかけられちゃいました。美術館でそんなん言われたの初めてです。インスタレーションだからなのかも知れませんけど、驚きでした。
そうそう、ココの美術館、もっと驚いた事があります。その話は次回に…。
現在「ネイチャー&アート ガウディ ミロ ダリ」展を開催中。
シュールレアリスムが好きなワタクシにとっては、とても興味ある展覧会です。もっとも、年を重ねたせいか以前ほど好んで観に行くことは減ったのは事実。シュールはどうしてもエネルギーのようなものが必要なので、若い時ほど熱狂的に観に行けないと言うか、なんと言うか…。それでも、機会があれば足を運びたいところではあります。
この展覧会。入ってビックリ、とても変わった展示方法でした。
テーマがスペインのカタルーニャ地方が輩出した芸術家ということで、入るとまず映像があるのです。その映像は、芸術作品を紹介するものではなくてカタルーニャの風景を映し出したもの。
その映像の部屋を抜けると3人の作品が順番、ではなくて部屋を平行に3分割して配置してあります。それを分けているのは壁ではなくて布。あまり広い展示室ではないので作品数も少ないのですが、その薄くて透ける布(名称分かりません)のおかげで圧迫感はなく、かつ一体感があり、そのくせそれぞれの個性を殺さないという斬新な展示方法でした。
次の部屋にはミロの版画作品(「太陽の賛歌」でいいのかな。次男を追いかけながら通り過ぎたのでろくに観てない…惜しい…)が展示されているのですが、それの展示方法も木で組んだ枠にガラスをはめ込み、透明シートとスリガラス様のシートを密着させる事でそれを挟みこんでいました。遠目に見ると、スリガラスの中に太陽や月が浮き上がって見えて清々しい明るさがあります。ふむ、これもなかなか。
同じようにこの展示方法が気になって仕方なかったシロウタは、学芸員のおねえさんを捕まえてどうしてこんな手法を取ったのか尋ねたんだそうです。そしたら、美術館側の意向ではなく、スペインから来たスタッフが何から何まで設置していったとか。なるほど、専門のスタッフが企画したものだったわけですね。
やたらと展示方法ばかり気にしてますが、作品として目を奪われたのはガウディです。
アントニオ・ガウディは有機的・曲線的、破砕タイルの装飾で有名なスペインを代表する建築家。一応は建築デザインを学んだワタクシですが、建築をしていた頃は装飾が過剰に見えてあまり好みの建築家ではありませんでした。
しかし、ランドスケープデザインとして公園で破砕タイルを取り入れたデザインを見てから、改めてガウディの作品集などを見ると、その造形の深さに驚いたものです。あのこだわりは建築家というより芸術家と言うのが正当であると思わずにいられません。(実際、芸術家として知られているわけですし)
スペインを訪れた事のないワタクシにとって、ガウディの作品を目の当たりにするのは初めて。
本物を見て初めて「なぜガウディはあの美しいタイルをわざわざ破砕するのか」という、色んな研究家が説いている問いを理解する事が出来ました。写真を見ても、著書を読んでもイマイチ理解できなかった事が一目で伝わってくる。これが美術館へ足を運ぶ醍醐味だと思います。
ガウディの頭がイメージする空間は凡人ではきっと伝えきれないほどの容量があるのでしょう。装飾のひとつひとつが空間を表現しているのです。あれを表現するには平面的なタイルでは表す事が出来ないのだ、と痛感せざるを得ませんでした。
なお、この文では「どんなに圧倒する作品が並んでいたのか」と思われるかもしれません。でも、出品はおそらく20点程度。決して広い展示室ではないのです。
ダリとミロは初めて目にする作品ばかりでしたが、他の作品を知っている事もあり、インパクトは強くありませんでした。久しぶりにミロを観て、かるーく「あ、これカワイイなぁ」とか「これ、何が描いてあるんだろう?」と思ったりして。シュールは、絵の中に入り込めないとただの落書きと紙一重ですもんね…(あぁっ、なんちゅー恐ろしい発言を。でも、そう思うんだもん)。
それと、同時開催で「ヤノベケンジ キンダガルテン」をやってました。
これ、すっごい楽しい!うちの次男ははまっちゃって、映像作品「森の映画館」前で動かなくなったばかりか家に帰ってからも作品のフレーズを口ずさんでます。
ま、アトムスーツに関しては考えさせられるんですけど「トらやん」というキャラクターですっごく楽しい作品となってます。そういや職場の女の子達が少し前に金沢の美術館のセレモニーに行ってたけど金沢21世紀美術館のことかな?それなら、ジャイアント・ト・ら・や・んを知ってるかもしれないな。
ヤノベケンジのサイトはコチラから→ http://web.iminet.ac.jp/yanobe/
豊田市美術館、なんだかとっても開放的で、子連れで作品を観ていたら「どうぞお写真撮って下さいね♪」と声をかけられちゃいました。美術館でそんなん言われたの初めてです。インスタレーションだからなのかも知れませんけど、驚きでした。
そうそう、ココの美術館、もっと驚いた事があります。その話は次回に…。
ぼくも写真とりまくってました。
「アートは気難しいものではなく、みんなで楽しもう」、そんなヤノベさんの声が聞こえてきそうです。
ホントに楽しい展覧会でしたね。
今まで現代美術には興味が薄かったのですが、これを観たせいでもっともっと楽しみたくなりました。
写真、トらやんと撮ってらしたんですね。
良い写真でした~♪
私は実は建築家になりたかったんですよ 笑
建物の模型を作る仕事が とてもやりたかったんですよー
ガウディはとても好きです 完成したら(いつになるんだろう)絶対に目の前で見たいですね♪
いいですよね なんかのんびりとゆっくりと美術館めぐりでもしたいです
どちらかといえば、その後の公園設計の方が長かったです。
模型作りは楽しいですもんね~。
ユキティさんの模型はとても細かかったし、向いてます♪
機会さえあれば絶対やれましたよね!
ワタクシ学生の頃、模型を作るのが早いので(美しさより早さが優先 笑)卒業前に模型の先生が会社に誘ってくれたのですが、場所があまりにも遠くて一人暮らしをしなきゃならないのでやめちゃいました。
その時は残念だったけど、図面の方が好きだったので後悔は無しなのです。ふふっ
感動でした・・・
洋書しかうっていなかったけれど製図に感動して購入してしまいました。英語とスペイン語でろくに読めないけれど・・しかも高いし・・・
私は建築より絵画鑑賞が趣味ですがガウディの製図にはすばらしく惹かれます。
でもガウディは色彩センスがなかったらしいですよ
スッタフに色彩センスのある人物を一生懸命入れたらしいですよ。
ダリも大好きで何度も作品を見ています。
もちろん伝記から何やらで沢山の本を持っていますシュルレアリズム万歳!!
ダリ博物館にも行けました。
もっと作品を見る機会がほしいです。
やっぱり本物は違う・・贋作かもしれないけどね・・・
それでも感動を与えてくれる芸術ってすばらしい
またいい作品が名古屋にやってくるのを心待ちにしています~^^
現地までお越しになったのですね。ちょっとうらやましいです。
製図ですか!?そういえば製図なんて見たことないかも知れせん。そんなに素晴らしいのですね。なんだかワタクシも見てみたくなってきました~。
そしてダリ博物館!
こちらも足を運ばれたのですね。こちらも楽しかった事でしょうねぇ。本当、うらやましいことです。
一体どんなところだったのかしら、と思ったら、フランスやアメリカにもダリ博物館はあるのですね。(検索で引っかかりました)
ワタクシはエセ美術ファンと言うか、あまり深いことはわかりませんが、毎回感動を与えてくれる芸術って素晴らしいということだけは分かります。近くに良い作品が来るのは本当にありがたいことです。
子連れなので、あまり気軽に行けないのが残念ですが(ゴッホ展も諦めました!)これからも楽しい時間を過ごすために、美術館へ足を運ぶつもりです。
とっきーさまにも素敵な時間が訪れるよう、お祈りしています。よろしければ、またコメント残してくださいね♪