アバウトなつぶやき

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江戸の生き物図鑑

2017年07月07日 | かんしょう
大エルミタージュ展の後、シロウタと分かれて徳川美術館へ向かいました。





目当ては「江戸の生きもの図鑑」展。
あまり注目の展覧会ではないのでしょう、常設には人がたくさんいるのに企画展はほとんどの人が足早に通り過ぎていきました。
この展覧会では名古屋周辺で所蔵している展示物が多くあるため、お目にかかったことのあるものもいくつかありました。
少し前のシーボルト展の記事でも触れましたが、私は本草学を面白いと思っていますのでそれでも気になります。
発表されている内容や正確さは知識の積み重ねを経た現代の方が勝っているのは言うまでも無いことなのですが、どんな分野だってこういった先人の努力がなければ発展はあり得ないわけです。
だから古い時代の文献を見るとその知識量に感動するし、この時代にこれだけの観察・考察があったことを知ると人間の可能性を感じます。観察によって描かれた絵は、特徴を知らせると同時に美術的に優れているものもたくさんあり、興味ない人が多いのがもったいない。

そういった視点で見ていますので、芸術としてどうこうと語ることはありません。
しかし歴史的な視点で見た際に、江戸時代に園芸ブームがあったことを感じさせる書物がいくつもあるのは非常に面白いと感じました。
また、名古屋の熱田の方でアシカが見つかったときのことを描いた「天保四巳日記 海獺談話図会」という記録があり、当時相当話題になったことがうかがわれました。
現代でも多摩川にアザラシが来ちゃった「たまちゃん」は大騒ぎになりましたもんね。珍しい動物って、今も昔も人の心に訴えるものがあるんだなぁと楽しい気分になりました。





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