アバウトなつぶやき

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ステンレス

2006年08月08日 | ぷちねた
 少し前の話になりますが、職場でスプーンの話になり「100均ショップのスプーンも18-8って書いてあるよね~。」なんて話題になりました。今日、チロちゃんがショップで見つけてきたスプーンが「18-10」だったので、今日はステンレスの話でも…。

 ステンレスが合金であることはご存知ですか?
 その昔若かりし頃。ワタクシは10代を終えようとしてる頃まで、「ステンレス」という名の元素記号を持つ金属があるのだと思っていました。(あいにく工業系の専門学校に通ったのでその誤解は解けたわけですが^^;)
 その後、仕事でステンレスを(設計で)多用することになったのですが、記入の際はステンレス材に「304」を付けて書く事がほとんどでした。
 そこで先輩に「この304って何の数字?」と尋ねた事がありまして、「ステンレスは合金だから、含有成分によって規格が変わる」というようなことを教えてもらいました。それまで、ステンレスに種類があることも知らなかったわけです。
 外構など、資材として扱うものは流通の多いものでなくてはなりません。(※流通が多いかどうかを知るのに、「建設物価」はとても便利♪)
 ステンレスでもっとも流通しているのが「SUS304」と呼ばれるものなのです。(SUS=ステンレスの品種番号)

 さて、この「304」。家庭用品で言うところの「18-8」と思っていただいて良いでしょう。
 思い出してみてください。ステンレスの家庭用品というと刻印で「18-8」って書いてあること多いですよね?
 でも、うちのコーヒースプーンは業務用の商品を扱ってるお店で買ったのですが「18-10」って書いてあるんです。他にもカトラリーでは「18-10」に混じって「18-12」という表記を見かけます。
 この「18」とか「8」「10」「12」って何の数字だろう…って気になりませんか?
 ワタクシ、この数字が合金の比率であることは知ってるものの、なんの金属やら思い出せなかったエセ野郎でございますが、せっかく調べたのでご存じない方にかみ砕いて説明いたしましょう。(科学系の方に叱られない事を祈りつつ書きます!)
 ステンレス鋼というのは基本的には鉄ークロムーニッケルの合金なわけです。
 そこで【クロム-ニッケル】それぞれのパーセンテージを表記したもの→【18(% Cr)-8(% Ni)】となるわけです。
 クロムもニッケルも「耐食性」と「強磁性」を持つ金属。ニッケルはアルカリに強いらしいので、ニッケルが多いとどんな食材にも対応して丈夫そう…と思うのは間違いでしょうか?(誰か知ってたら教えて!)

 ちなみに。
 ステンレスが錆びないのは表面に膜を作るからなんですが、これ、酸素と結合して出来る膜なんですよ。
 酸素と結合って…「酸化」とどう違うんじゃ!って感じですが、錆びるのとは違うので酸化では無いらしいです。不思議~。
 とにかくステンレスも電蝕は起きるので「もらい錆」には気をつけましょう。
 (ワタクシのMTBはクロモリ鋼【クロム-モリブデン】だったけど錆びやがった。クロム入ってても信用ならねぇ…。)

 ステンレス鋼-Wikipediaコチラ !!

 ところで、耐候性鋼材にコールテン鋼(橋や船を作る、腐食しない鋼材と思ってくだせぇ)ってのがあるけど、あれは酸化皮膜を作る=「錆びて守る」という説明を聞いた事があります。なんかそっちの方が潔い気がしませんかね?
 なんか今さらながら気になる鋼材です。
 誰かコールテン鋼に詳しい方がいたら、何の合金かとそれぞれの特徴をお教えくださいませ 。ただし、素人にも分かるようにかみ砕いてお願いいたします~m(_ _)m