またすっかりブログをサボってしまっていました
随分前に書きかけになっていた記事をアップします。
ウシガエルは大正7年に食用として輸入されました。
その10年後の昭和2年にウシガエルのエサ用としてアメリカザリガニが
輸入されたそうです。
ウシガエルもアメリカザリガニもその後、野に逃げ出して
今では日本中に生息するようになったようです。
ウシガエルは多くの生物を食べるために生態系への影響は大きく、
特定外来生物に指定されています。
外来生物法によって規制されています。
飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
輸入することが原則禁止
野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
違反した場合、懲役や罰金などの刑罰が課せられます。
アメリカザリガニは要注意外来生物に指定されています。
外来生物法によって規制が課せられてはいませんが、
生態系に悪影響を及ぼしうることから理解と協力が求められています。
八月にウシガエルの駆除に参加しました。
公園の中にある池のおたまじゃくしを捕まえて駆除するのです。
池の水を落として、網で囲い込んでいきます。
私達は網にかかった生き物の中から、ウシガエル、アメリカザリガニは駆除、
その他の生き物ヌカエビやムツゴ、メダカなどは元に戻すため分ける作業をしました。
子供達もその作業に参加していたのですが、
一人の子供がしきりにウシガエルが可愛いと言います。
ウシガエルのおたまじゃくしは大きくて女子的には気味悪いのですが。
頭の大きさはピンポン玉より大きくて体長は15センチ以上あるものもあります。
手も足も出て、あと少しでカエルになるものもいました。
「この目を見て。こんなに可愛いのに殺すの?ねえ、飼っちゃいけないの?」
「もうすぐカエルになるのもいるよ、持って帰っちゃだめ?」
と聞いてきます。
飼っちゃいけないのです。
特定外来生物は原則飼育は禁止されているのです。
でも、その子の気持ちは分かります。
生き物が好きな子なんですよね。
優しい子なんですよね。
一生懸命生きている生き物の命を奪うのは大人でも辛いです。
ウシガエルは自分でアメリカからやってきたわけではりません。
人間に連れて来られたのです。
地元アメリカの南部では捕食者が多くいて、そんなに増えないみたいですが
捕食者のいない日本では増えすぎ
また口に入る者は何でも食べてしまうので日本の在来のカエルなども
食べられてしまうようです。
日経新聞に載っていましたが皇居ではカエルはウシガエルしかいなくなったそうです。
そんなわけで、ここのちいさな池では他の生き物のためにはウシガエルを駆除する事が望ましいのです。
可愛そうですが駆除させてもらいます。
人間がしたことは人間が責任を取らなくてはいけないと思うからです。
今後、この様な駆除を必要とする外来生物が入ってこないように望みます。
アメリカザリガニも子供には人気があります。
アメリカザリガニは要注意外来生物ですが特定外来生物ではないので、
飼育を禁止されたりなどの法的規制はありません。
子供たちにも身近な生き物として人気があります。
ザリガニつりができる公園が人気があるようです。
害のある生き物だと言う認識は一般の方々にはありません。
ですが実際にはこのアメリカザリガニのおかげでヤゴが食べつくされて
トンボがいなくなったため池もあります。
けれども、皆そんな事は知らないので、飼うのに飽きたアメリカザリガニを
殺すのは可愛そうだからと、公園などの池に捨ててしまいます。
そう言うわけで都市の公園の池はアメリカザリガニでいっぱいです。
それはそれで市民のニーズを満たしているので良いのかも知れませんが
他の生き物達には災難なのです。
アメリカザリガニ、外来種で検索していると興味深い記事を見つけました。
それはラジオのパーソナリティの方のブログでした。
早稲田大学の有名な教授がゲストとして番組に来た時の話です。
「ある池でブラックバスが増えて生態系を荒らしたから、
赤とんぼが減るって言ってブラックバスを駆除した。
だがその池では、ブラックバスがいたおかげで、アメリカザリガニが捕食され、
アメリカザリガニの数が抑えられいた。
ブラックバスがいなくなったので今度はアメリカザリガニが爆発的に増えた。
赤とんぼの幼虫のヤゴがみんな食べられた。
それでその池には、赤とんぼがいなくなった。
わかる?外来種は、日本の生態系を守ってたんだよ?」
と、その先生はおっしゃったそうなのですが・・・・・・。
その先生のおっしゃる通り、アメリカザリガニがトンボのヤゴを食い尽くす
と言うのはよく聞く話です。
先生のお話からもアメリカザリガニが生態系に大きな影響を与えることは
証明されているわけです。
外来種は日本の生態系を守っていたと言うのではなく
外来種は外来種によって抑制されていたと言う事なのだと思うのですが。
私には考えを上手くまとめる事ができませんが
単純に考えてブラックバスもアメリカザリガニもどちらもいない方が
良いに決まってると思うんだけど・・・・。
アメリカザリガニはもうこんなに日本中に広まって定住しちゃってるし
すごい繁殖力だし、これを駆除する事は不可能だという考えなのでしょうか。
だとしても先の池の話では
「ブラックバスを駆除した時は捕食者のいなくなったアメリカザリガニが
爆発的に増える事も考慮しなくてはならない」
と言う話だと思うのですが・・・・。
確かに外来種(ブラックバス)が外来種(アメリカザリガニ)を食べていたおかげで
辛うじてヤゴが生き残れていたのでしょうが・・・。
トンボの事だけ考えれば、もしかしてアメリカザリガニを食べてくれるバラックバス
がいた方が良いのかも知れません。
でもそれでは他の魚達がブラックバスに食べられてしまいます。
外来生物も日本の生態系に既に組み込まれているので
今更駆除すべきではないとおっしゃる偉い先生もおられます。
大した勉強もしていない私などは、そうなのかしら・・・と揺れ動きます。
いったい何が正しいのだろうと分からなくなります。
トンボなどの水生昆虫が減った主な原因は
開発などによってその生息場所を奪われたからです。
アメリカザリガニのせいではありません。
ですが、その僅かばかり残った水辺でさえ、アメリカザリガニによって
追われようとしてるように思います。
それは、私が少しばかりでも歩き回って水辺を観察して実際に感じた事です。
せまい池などではアメリカザリガニとヤゴは共生できないと思いました。
随分前に書きかけになっていた記事をアップします。
ウシガエルは大正7年に食用として輸入されました。
その10年後の昭和2年にウシガエルのエサ用としてアメリカザリガニが
輸入されたそうです。
ウシガエルもアメリカザリガニもその後、野に逃げ出して
今では日本中に生息するようになったようです。
ウシガエルは多くの生物を食べるために生態系への影響は大きく、
特定外来生物に指定されています。
外来生物法によって規制されています。
飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
輸入することが原則禁止
野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
違反した場合、懲役や罰金などの刑罰が課せられます。
アメリカザリガニは要注意外来生物に指定されています。
外来生物法によって規制が課せられてはいませんが、
生態系に悪影響を及ぼしうることから理解と協力が求められています。
八月にウシガエルの駆除に参加しました。
公園の中にある池のおたまじゃくしを捕まえて駆除するのです。
池の水を落として、網で囲い込んでいきます。
私達は網にかかった生き物の中から、ウシガエル、アメリカザリガニは駆除、
その他の生き物ヌカエビやムツゴ、メダカなどは元に戻すため分ける作業をしました。
子供達もその作業に参加していたのですが、
一人の子供がしきりにウシガエルが可愛いと言います。
ウシガエルのおたまじゃくしは大きくて女子的には気味悪いのですが。
頭の大きさはピンポン玉より大きくて体長は15センチ以上あるものもあります。
手も足も出て、あと少しでカエルになるものもいました。
「この目を見て。こんなに可愛いのに殺すの?ねえ、飼っちゃいけないの?」
「もうすぐカエルになるのもいるよ、持って帰っちゃだめ?」
と聞いてきます。
飼っちゃいけないのです。
特定外来生物は原則飼育は禁止されているのです。
でも、その子の気持ちは分かります。
生き物が好きな子なんですよね。
優しい子なんですよね。
一生懸命生きている生き物の命を奪うのは大人でも辛いです。
ウシガエルは自分でアメリカからやってきたわけではりません。
人間に連れて来られたのです。
地元アメリカの南部では捕食者が多くいて、そんなに増えないみたいですが
捕食者のいない日本では増えすぎ
また口に入る者は何でも食べてしまうので日本の在来のカエルなども
食べられてしまうようです。
日経新聞に載っていましたが皇居ではカエルはウシガエルしかいなくなったそうです。
そんなわけで、ここのちいさな池では他の生き物のためにはウシガエルを駆除する事が望ましいのです。
可愛そうですが駆除させてもらいます。
人間がしたことは人間が責任を取らなくてはいけないと思うからです。
今後、この様な駆除を必要とする外来生物が入ってこないように望みます。
アメリカザリガニも子供には人気があります。
アメリカザリガニは要注意外来生物ですが特定外来生物ではないので、
飼育を禁止されたりなどの法的規制はありません。
子供たちにも身近な生き物として人気があります。
ザリガニつりができる公園が人気があるようです。
害のある生き物だと言う認識は一般の方々にはありません。
ですが実際にはこのアメリカザリガニのおかげでヤゴが食べつくされて
トンボがいなくなったため池もあります。
けれども、皆そんな事は知らないので、飼うのに飽きたアメリカザリガニを
殺すのは可愛そうだからと、公園などの池に捨ててしまいます。
そう言うわけで都市の公園の池はアメリカザリガニでいっぱいです。
それはそれで市民のニーズを満たしているので良いのかも知れませんが
他の生き物達には災難なのです。
アメリカザリガニ、外来種で検索していると興味深い記事を見つけました。
それはラジオのパーソナリティの方のブログでした。
早稲田大学の有名な教授がゲストとして番組に来た時の話です。
「ある池でブラックバスが増えて生態系を荒らしたから、
赤とんぼが減るって言ってブラックバスを駆除した。
だがその池では、ブラックバスがいたおかげで、アメリカザリガニが捕食され、
アメリカザリガニの数が抑えられいた。
ブラックバスがいなくなったので今度はアメリカザリガニが爆発的に増えた。
赤とんぼの幼虫のヤゴがみんな食べられた。
それでその池には、赤とんぼがいなくなった。
わかる?外来種は、日本の生態系を守ってたんだよ?」
と、その先生はおっしゃったそうなのですが・・・・・・。
その先生のおっしゃる通り、アメリカザリガニがトンボのヤゴを食い尽くす
と言うのはよく聞く話です。
先生のお話からもアメリカザリガニが生態系に大きな影響を与えることは
証明されているわけです。
外来種は日本の生態系を守っていたと言うのではなく
外来種は外来種によって抑制されていたと言う事なのだと思うのですが。
私には考えを上手くまとめる事ができませんが
単純に考えてブラックバスもアメリカザリガニもどちらもいない方が
良いに決まってると思うんだけど・・・・。
アメリカザリガニはもうこんなに日本中に広まって定住しちゃってるし
すごい繁殖力だし、これを駆除する事は不可能だという考えなのでしょうか。
だとしても先の池の話では
「ブラックバスを駆除した時は捕食者のいなくなったアメリカザリガニが
爆発的に増える事も考慮しなくてはならない」
と言う話だと思うのですが・・・・。
確かに外来種(ブラックバス)が外来種(アメリカザリガニ)を食べていたおかげで
辛うじてヤゴが生き残れていたのでしょうが・・・。
トンボの事だけ考えれば、もしかしてアメリカザリガニを食べてくれるバラックバス
がいた方が良いのかも知れません。
でもそれでは他の魚達がブラックバスに食べられてしまいます。
外来生物も日本の生態系に既に組み込まれているので
今更駆除すべきではないとおっしゃる偉い先生もおられます。
大した勉強もしていない私などは、そうなのかしら・・・と揺れ動きます。
いったい何が正しいのだろうと分からなくなります。
トンボなどの水生昆虫が減った主な原因は
開発などによってその生息場所を奪われたからです。
アメリカザリガニのせいではありません。
ですが、その僅かばかり残った水辺でさえ、アメリカザリガニによって
追われようとしてるように思います。
それは、私が少しばかりでも歩き回って水辺を観察して実際に感じた事です。
せまい池などではアメリカザリガニとヤゴは共生できないと思いました。
入ってきたら駆除するのは難しいですよね。
入って来ない様にするしかないですね。
でも駆除しないよりはした方がましの様です
アメリカザリガニは子供たちのアイドルですし
「アメリカザリガニのいる豊かな自然」
とか思ってる人もたくさんいますし。
も~~なる様にしかなりませんね
何が正しいのやら、さっぱり分からなくなる時があります。
ウシガエルも一生懸命生きているだけなのに。
ごめんなさい
と手を合わせるだけでした。
実は人間が作ってきた自然なんだ派との
戦いですね。本当のところはどうなんだ
ろうと、いつも思います。餌がなくなっ
てしまえば捕食する方も困ってしまう
わけで、その辺りでバランスが取れる
のかどうか・・