11月19日(土)
隣町の徳島県牟岐町で昭和南海地震70周年フォーラムが徳島県の主催で開催されました。
「武士の家計簿」を書かれた歴史学者の磯田道史さんの記念講演がありました。
私は磯田さんの事は全然知らなかったのですが、ダンナがファンでした。
田舎の講演にしては申し込みが少々面倒くさくて行きたい人が当日気軽に行けるものではなかったのですが
それはダンナが私の分も申し込んでくれたのでした。
ネットで申し込んで、入場整理券みたいなのを印刷して持っていかないと入場できないみたいな感じなのでした。
ダンナに感謝です。
磯田さんは牟岐町にかかわりのある方なのでした。
磯田さんのお母様が幼いころに牟岐町にあずけられていて昭和南海地震津波を経験されていたのです。
磯田さんのお話はさすがに上手で最後まで飽きさせず興味を引くものでした。
磯田さん自身が本当によく研究なさっていて、この昭和南海地震の事をよく知っておいでなのも分かりました。
それもそのはず、知らなかったのですが
「天災から日本史を読みなおす」という本も書いておられたのでした。
な~~んも知らんと講演に行っていました。恥
その著書の中に牟岐町の事も書かれているんですね。
「南海道地震津波の記録 海が吠えた日」を書いた「牟岐町南海道地震津波の記録を残す会」会長の中山清さんの話や
嫁ぎ先の蔵に埋もれていた16~19世紀の地元の地震や津波の様子を伝える記録「震潮記」を
独学で現代語訳した田井晴代さん(凄い!!!!)の話も聞けて
中身の濃いフォーラムだったと思いました。
何の関心もなかったけれど、ダンナのお蔭で、とても興味深いフォーラムに行くことが出来たのでした。
いつ来るかわからない津波の為に何が出来るんだ出来るはずがない
と醒めた目で見ていたところが私にはありましたが「心がけ」こそが大事なのだと思いました。
徳島県海部郡の海岸には地震発生から5分で津波が来るとの事。
地震が長く続く事も考えられるので、地震がおさまる前に既に高台に避難し始めないと間に合わない
津波が川をさかのぼるとスピードは3倍にもなる
高台に近道でも川の方には絶対逃げない
等々
実際に避難するときに必要な知識も得られました。