札幌は凍えるような日々が続きますがお元気でしょうか。1年目の西です。
冬練期間、私も含め漕手の多くはクロスカントリーの練習に取り組んでいます。
空き時間に学内の野球場をお借りしたり、週末にはOBの方に札幌郊外のスキー場まで連れて行っていただいたりして、果てしなく広がる雪原を踏破すべく意気込んでおります笑
野田(1)が撮ったクロカンコースの写真。まぶしい
さて、先日例のスキー場を利用した時のことです。
クロカンはおろかアルペンスキーも未経験の私は、同期が10キロコースでガンガン練習するなか、ひとり6キロコースで練習していました。
コースは平地や直線ルートだけでなく、上り下りやカーブに富んだ競技性の高いもので、1周すると氷点下5度にもかかわらず体がほてってくるほどでした。
私は上り坂が苦手でまったくスピードを出すことができず、人に追い越されることもたびたびです。悔しく感じる反面、自分より早い人、上手な人の滑りを見て学ぶチャンスでもあります。(というか、無理やりにでもポジティブに考えて滑らないとなかなかキツいものです・・・)
6キロコース折り返し地点を過ぎ、何度目かの上り坂に差し掛かったときのこと。いつものごとく四苦八苦しながら登坂していると、いつものごとく後ろから来た人に抜かされてしまいました。
その方はストックを一本しかもっておらず、「落としたのかな?」などと考えてしまいましたが、違いました。片腕がないのです。
ほんの短い間のことだったので、肩から下がないのか肘から下がないのか、そのようなことは正確にはわかりません。
しかし一本のストックで驚くほど速く坂を登り、見えなくなったその姿はいたって鮮やかでした。息を呑みました。ハッとしました。
そして気づきました。ボート部に入部してからはや9ヶ月、自分ははじめのころの気持ちを忘れているのかな・・・と。
入部当初は日々の練習でできるようになったことにワクワクし、同期のエルゴスコアが伸びれば一緒に喜び、先輩の漕ぎを見ていちいち興奮していました。しかし冬練に入り、単調な練習が続くこともあって、こんな風に心が震えるような感覚を忘れている気がします。
ただ、私のこの話を否定的にとらえる方もいるかもしれません。「感動ポルノ」という言葉が話題になり、ハンディキャップを抱えた人を感動の対象として消費するような姿勢が批判されたことは記憶に新しいでしょう。
私もこのことをブログで発信してよいものか正直迷いました。しかし、知ってほしいのです。私がその人を見たときに心動かされたこと、そして単調な冬練にドキドキワクワクを見いだそうとしていない自分に気づかされたことを。だから書きました。
…なんだか長文になってしまいました。最後まで読んで頂きありがとうございました。
明日は<恐怖の>スキーマラソンです。完走目指して頑張ります!