お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

縁起が悪い?

2008年07月19日 | 仏教
 谷川理宣先生著「いま、ここの≪いのち≫に立つ」百華苑 の中に

 執われの世界ー言葉・知識に対する執われー

という章があり、宇野正一さんの詩を紹介されています。

    おちつばき

   おちつばきの絵を
   さしあげたら
   えんぎがわるいと
   いわっしゃったそうな
   自然のままにころげおち
   そっと座ったうしろ姿が
   好きなのに


 谷川先生は、こう書かれています

 執われのない眼で椿の花のいのちの姿を感得している念仏詩人と、自分の貧しい言葉の知識に執われ、落ちた椿の花から死を連想して「縁起が悪い」としか受け取れない、自力分別の人との対比が見事に詠われています
コメント (5)
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