お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

初参式

2008年07月10日 | 仏教
 先日、ある生真面目な奥様から電話をいただきました。
 
「娘が出産。孫のお宮参りに同行しようと思っていたら、友達から『家族が亡くなって(先頃お父様が亡くなられたので)1年経ってないのに、お祝い事に神社に行ってはいけない。1年間は、喪に服さなくてはならない』と言われたけれど、どうしたらいいのか、お寺さんにお尋ねしようと思って・・・」

 私は一瞬返答に困ってから、こう答えた・・・

「すみません、私、神道に疎いので、いつまで『喪に服す』のか、わかりません。
あの~、伝統習俗としてのお宮参りを否定するつもりは毛頭ありませんが、ぜひ、お寺にも赤ちゃんの初参りにお出かけいただきたいです。
 
 ご承知のとおり、仏教は死をケガレとは考えませんから、お寺には、喜びも悲しみも時期を選ばず、いつでも自由にお参りいただけますよ。
 
 お嬢さんの嫁ぎ先のお寺さんにも、ぜひお参りください。『お陰様で、このたび、この子を授かりました』という、感謝のお参りです。」

 生真面目な奥様は、すぐ気づかれて「ああ、そうでした。失礼なことをお尋ねしまして・・・」と、仰った。

 いえいえ、ちっとも失礼なことはありません。
 「初参式(しょさんしき)」をオススメするのは、ただ、「死んでから初めてお寺に来る」なんてことでは、残念なので、生まれた時から「仏道」をスタートしていただきたい、安らぎの中で、健やかに人生を歩んでいただきたい という願いからであります。

 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする