お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

薫習

2007年09月07日 | 仏教
 薫習は、「くんじゅう」と読みます。

 本願寺の月刊誌「大乗」8月号に 東九州龍谷高校教諭 緒方義英氏が書かれた随想の一部をご紹介。

 仏教には、「薫習」という素晴らしい言葉があります。「薫習」といいますのは、「環境がもたらす影響」というような意味で、もともと香りがなかったものが焚きしめられるように、習慣的なはたらきが徐々に染み込んで、知らず知らず身に付いてしまうことをいいます。毎日見聞きしていることが自然に心の奥底にまで至り、だんだんと考えや行動に現れてくる、というものです。

 さて、自分のことを反省してみると・・・

 せっかく、長年お寺で生活させていただきながら、本当に仏教の教えが薫る人になっているだろうか・・・
 単に仏教好きという我臭、加齢臭をまき散らしているだけではなかろうか・・・

 家庭内も、芳香剤で、よい香りを漂わせる気遣いと同じように、仏教の教えがほのかに漂う・・・そんな穏やかな、やすらぎの家庭であるよう、常に心がけたいと思ったことでした。

  
コメント
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