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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

雑行を棄てて本願に帰す

2007年05月23日 | 仏教
 比叡山にて、二十年間もの仏道修行に励みながら、心の安住を得られなかった範宴(親鸞聖人)。 悟りを求め、命がけの修行をしても、よくよく自分の心を見つめれば、自分への執着心が、いかに根強いものであるか知らされるばかり・・・
 その範宴が、法然上人に教えを求め、上人のもとに何日も通いづつけます。
 
 法然上人の教えによって、乾いた砂に水がしみ込むように潤された。
 阿弥陀仏の本願の教えが身にしみて・・・「救われた」

「雑行(ぞうぎょう)を棄(す)てて本願に帰す」

 雑行=自分のはからいによるあらゆる行 を棄て、広大な阿弥陀仏の智慧と慈悲に帰依した 

 村上速水先生の言葉(中央仏教学院通信教育部1年次テキスト「真宗」)
によると
 「人間が人間世界の中に真実を求めていく教えではなくて、真実はすでに阿弥陀仏の本願として迷妄の人間にはたらきかけており、人間はただその本願に身をゆだねるほかはないという、他力の教えでありました」
 
 「自我のはからいを離れることのできない人間が、そのまま仏に はからわれて 生きていく世界でした」

 「人間にとって真実に生きる道は、真実なる仏の心をいただいて生きる以外にないという教えでありました」

 「そこから聖人の上に、順境も逆境も「ご恩であった」とうけとることのできる世界が開けました」

とあります。

 
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