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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

善人・悪人

2007年02月09日 | 仏教
 組(そ・法専寺が属する浄土真宗本願寺派のお寺のグループ)内のJ寺さんの巡番報恩講ご案内にも掲載されている言葉ですが、

   善人ばかりいる家庭には争いが絶えない
   悪人ばかりいる家庭には微笑が絶えない

「えっ 間違いでしょう。善人と悪人が逆になってな~い」と、お思いでしょうが
 
 この場合「善人」は自分のことを善人だと思って疑わない人のこと。
 
 「悪人」とは法的・道徳的な悪人ではなく、仏さまに相対した時気づく自分の「悪」(身勝手さ・自己中心)を自覚できている人のこと。

 だから、善人・「自分が正しい、相手が悪い」と思っている人ばかりいる家庭は、ケンカが絶えない という意味です。

 自分の価値観「思い」だけを相手に押しつけるのではなく、お互い自分の「思い」にこだわる我執の強い未熟者同士だと自覚した人(悪人)ならば、家族それぞれの「思い」に寄り添い、支え合って楽しく過ごせる。けんかしても許し合える。と言ったところでしょうか。

 有名な「歎異抄」の「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや(善人でさえも浄土に往生するのだから、まして悪人は言うまでもない)」の「善人・悪人」も同じことです。世間で言う善悪と違います。

 仏教で言う「悪人」は、どこまで自分を知れるか「自覚」です。
 
 でも、まじめに深刻に受けとめないでください。「悪」の自覚は、明るい自覚。
 「あ、また、やっちゃいました。仏さま、コメンナサイ」って感じ。(軽すぎか?

 決して自虐的、自分だけを責める「悪」ではありません。

 

 
コメント (4)
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