第十三話「鉄砲と花嫁」はこちら。
今日からは人妻の八重のお話。前回の視聴率は14.3%。当たってもあまりうれしくはない数字。むしろ「あまちゃん」の20%超えにびっくり。
さて婚礼。ヒロインなのにこれまであまりオモテに出てこなかった八重がグイッと出てきた。演出も照明に凝りまくり。白無垢の綾瀬はるかが壮絶に綺麗。もっとも、尚之助との初夜は微妙なものになるのですが。ま、むかしの婚礼ではよくある話だったんでしょうね。淡彩の会津に京の紅(べに)が華やかさを添える。
そして初の夫婦げんかも体験。お父さん(松重豊)、ほんとによけいなお世話でした。
歴史上、足利尊氏とともにわたしがもっとも好きな大久保利通登場。「龍馬伝」では及川光博が演じていて不敵な感じだったが(実はもっと不敵にやってほしかった。今回の桂小五郎にもちょっと不満)、今度は徳重聡ですか……あら、わりといけてる。
「八重の桜」は、明治期の話もだいぶやってくれるだろうから、この新旧の政争は楽しみかな。鬱に近い桂と、傲然と西郷を斬って捨てた大久保。その後の人生も趣深い。これに吉川晃司もからむんですから。
その大久保が経済的な支援を行っていた、落魄した公家として岩倉具視登場。なんと小堺一機。病気のせいで声がかすれている感じがむしろ合っている。大学の先輩なので応援しています(笑)。ちょいと腹黒い感じがいい。
岩倉が、のちにお札(500円)に肖像が使われたぐらいの人だと今はどれだけの人が知っているだろう。加山雄三のご先祖様だというのはよけいな知識ですが。
あ、それより今では五百円札という存在自体が知られていないのかしら。だったら板垣退助の百円札は?……やめましょう、さみしくなる。
今回の視聴率は、天候不順もいいところなので久しぶりに15%台と読みましてよ。
第十五話「薩長の密約」につづく。