9月の上映会特集はこちら。
10月の上映会のコンセプトは「昭和」です。戦争と繁栄の時代。昭和の、そのどちらも港座は静かに見つめてきました。今回は小劇場での上映も予定しています。また、中劇場において“港座昭和ミュージアム”として、数々のレトロな品々の展示も行いますのでお楽しみに。
大劇場の上映時間は表のとおりです。
10月23日(金)
13:00 私の頭の中の消しゴム
19:00 カサブランカ
10月24日(土)
13:00 黄色い涙
16:00 カサブランカ
19:00 私の頭の中の消しゴム
それでは例によって作品ごとに解説を。
◆「黄色い涙」(2007 ジェイ・ストーム)2時間8分
原作:永島慎二 脚本:市川森一 監督:犬童一心
出演:嵐(二宮和也 松本潤 櫻井翔 相葉雅紀 大野智) 香椎由宇
昭和38年、まもなくオリンピックが東京で開催される高度成長期。しかし阿佐ヶ谷に住む漫画家、栄介(二宮和也)のまわりの夢を追う若者たちには、違う時間が流れていた……
伝説の漫画家である永島慎二の原作「若者たち」が、「黄色い涙」としてNHK銀河テレビ小説で映像化されたのは昭和49年。監督の犬童一心(「黄泉がえり」「グーグーだって猫である」まもなく「ゼロの焦点」が公開されます)がそれを見て感激し、テレビと同様に市川森一(「傷だらけの天使」)の脚本で映画化した作品です。
少し困ったような顔をして、周囲に流されてしまう好人物を演じさせたらもう二宮和也にかなう役者はいません。クリント・イーストウッドが「硫黄島からの手紙」に彼を起用したのはさすがの選択眼。ただひとり、米屋につとめて地に足のついた生活をしている青年をマツジュンが演じる意表をついたキャスティングもみごとです。ちなみに、テレビ版では若者たちを森本レオ、岸部シロー、下条アトムたちが演じていました(主題歌は小椋佳)。
さて、「黄色い涙」はジャニーズ事務所によって製作されましたが、「港座の『昭和』」という企画に賛同し、破格の料金で提供していただいたものです。
※嵐の面々が集まる喫茶店の名前に注目。酒田市民ならニヤリと笑えるはず。
※会長がジャニーズと交渉を始めたときは、絶対に無理だからやめといた方がいいんじゃないかなあと思っていたのに、なんと実現。おー。これから港座はジャニーズを応援することをここに誓います。
※わたしの妻は永島慎二の大ファンなので、心穏やかではいられないようだ。嫁入りのときに「漫画家残酷物語」などを大量に持ちこんできたときには「あちゃー。どんだけマニアなんだ」と思ったものだけど(笑)
「カサブランカ」特集につづく。
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私もこの画像保存しときました(笑)
個人的感想版が復活できたら使うつもり。