事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~港座の昭和「私の頭の中の消しゴム」

2009-10-17 | 港座

7432337a 「カサブランカ」特集はこちら

「私の頭の中の消しゴム」A Moment to Remember(2004 韓国)1時間57分

脚本、監督:イ・ジェハン 出演:チョン・ウソン ソン・ウェジン

 港座では初の韓流。「シュリ」にはじまった韓国映画ブームのなかでも、この作品は興行収入30億円で、日本で公開された韓国映画のなかで最大のヒットを記録しています。

 ペ・ヨンジュンチェ・ジウも出ていない映画がトップなのは意外な気もしますが、「私の~」は実は、日本のテレビドラマ「Pure Soul~君が僕を忘れても~」(永作博美主演)が元になったドラマ。それが韓国で映画化され、そしてそれをもとに日本でふたたびドラマ化(主演は深田恭子)……日韓どちらの観客にも訴える力があった作品といえるでしょう。とにかくひたすら泣かせます。油断しないでご覧ください。

※上映は10月23日(金)13:00
      10月24日(土)19:00

を予定しています。実は今回の上映でいちばん金がかかっているのでみなさんよろしく(笑)

にしても、チョン・ウソンが主演した「MUSA-武士-」は傑作だったなあ。

次回は小劇場上映作品「天井桟敷の人々

Puresoulp

Bessie

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港座通信~港座の昭和「カサブランカ」

2009-10-17 | 港座

Casablanca01 「黄色い涙」特集はこちら

「カサブランカ」Casablanca(1942 ワーナー) 1時間42分

監督:マイケル・カーティス 出演:ハンフリー・ボガート イングリット・バーグマン

 亡くなった山城新伍が語っていました。

「『カサブランカ』がすばらしいのは、名作をつくろうとして出来上がった作品じゃないところだ。“たまたま”名作になっちゃったんだ。」

 製作過程を調べると、確かにそのとおり。クランクインしたものの脚本は完成しておらず、起用した女優はまだスウェーデン訛りがのこる新人。製作費は少なく、舞台となった都市を選択した理由は「なんとなく記憶に残る名前だったから」。およそ、期待されていなかった映画なのです。

 しかし、監督をはじめ、当時のハリウッドにあふれかえっていた移民たちは、ヨーロッパの戦火を逃れ、アメリカに逃亡しようとするレジスタンスの物語を極上のものに仕立てました。1942年は、昭和でいえば17年。太平洋戦争のさなかにつくられた、きわめて政治的な映画でもあります。

※上映は10月23日(金)19:00 

  そして10月24日(土)16:00

を予定しています。キラーコンテンツである「カサブランカ」には、スタッフとしてちょっと期待しています。
上映を聞きつけた知り合いがさっそくギャグをかましていました。

Casablanca02 「絶対観るよ。あれだろ?“君の瞳のなかの僕に乾杯”ってやつ(笑)」

次回は「私の頭の中の消しゴム」

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港座通信~港座の昭和 「黄色い涙」

2009-10-17 | 港座

9月の上映会特集はこちら

Kiiroinamida03_2  10月の上映会のコンセプトは「昭和」です。戦争と繁栄の時代。昭和の、そのどちらも港座は静かに見つめてきました。今回は小劇場での上映も予定しています。また、中劇場において“港座昭和ミュージアム”として、数々のレトロな品々の展示も行いますのでお楽しみに。

大劇場の上映時間は表のとおりです。

10月23日(金)

13:00 私の頭の中の消しゴム

19:00 カサブランカ

10月24日(土)

13:00 黄色い涙

16:00 カサブランカ

19:00 私の頭の中の消しゴム

それでは例によって作品ごとに解説を。

◆「黄色い涙」(2007 ジェイ・ストーム)2時間8分

原作:永島慎二 脚本:市川森一 監督:犬童一心
出演:嵐(二宮和也 松本潤 櫻井翔 相葉雅紀 大野智) 香椎由宇 

昭和38年、まもなくオリンピックが東京で開催される高度成長期。しかし阿佐ヶ谷に住む漫画家、栄介(二宮和也)のまわりの夢を追う若者たちには、違う時間が流れていた……

伝説の漫画家である永島慎二の原作「若者たち」が、「黄色い涙」としてNHK銀河テレビ小説で映像化されたのは昭和49年。監督の犬童一心(「黄泉がえり」「グーグーだって猫である」まもなく「ゼロの焦点」が公開されます)がそれを見て感激し、テレビと同様に市川森一(「傷だらけの天使」)の脚本で映画化した作品です。

 少し困ったような顔をして、周囲に流されてしまう好人物を演じさせたらもう二宮和也にかなう役者はいません。クリント・イーストウッドが「硫黄島からの手紙」に彼を起用したのはさすがの選択眼。ただひとり、米屋につとめて地に足のついた生活をしている青年をマツジュンが演じる意表をついたキャスティングもみごとです。ちなみに、テレビ版では若者たちを森本レオ、岸部シロー、下条アトムたちが演じていました(主題歌は小椋佳)。

 さて、「黄色い涙」はジャニーズ事務所によって製作されましたが、「港座の『昭和』」という企画に賛同し、破格の料金で提供していただいたものです。

※嵐の面々が集まる喫茶店の名前に注目。酒田市民ならニヤリと笑えるはず。

※会長がジャニーズと交渉を始めたときは、絶対に無理だからやめといた方がいいんじゃないかなあと思っていたのに、なんと実現。おー。これから港座はジャニーズを応援することをここに誓います。

※わたしの妻は永島慎二の大ファンなので、心穏やかではいられないようだ。嫁入りのときに「漫画家残酷物語」などを大量に持ちこんできたときには「あちゃー。どんだけマニアなんだ」と思ったものだけど(笑)

「カサブランカ」特集につづく

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Kiiroinamida02

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