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「カサブランカ」Casablanca(1942 ワーナー) 1時間42分
監督:マイケル・カーティス 出演:ハンフリー・ボガート イングリット・バーグマン
亡くなった山城新伍が語っていました。
「『カサブランカ』がすばらしいのは、名作をつくろうとして出来上がった作品じゃないところだ。“たまたま”名作になっちゃったんだ。」
製作過程を調べると、確かにそのとおり。クランクインしたものの脚本は完成しておらず、起用した女優はまだスウェーデン訛りがのこる新人。製作費は少なく、舞台となった都市を選択した理由は「なんとなく記憶に残る名前だったから」。およそ、期待されていなかった映画なのです。
しかし、監督をはじめ、当時のハリウッドにあふれかえっていた移民たちは、ヨーロッパの戦火を逃れ、アメリカに逃亡しようとするレジスタンスの物語を極上のものに仕立てました。1942年は、昭和でいえば17年。太平洋戦争のさなかにつくられた、きわめて政治的な映画でもあります。
※上映は10月23日(金)19:00
そして10月24日(土)16:00
を予定しています。キラーコンテンツである「カサブランカ」には、スタッフとしてちょっと期待しています。
上映を聞きつけた知り合いがさっそくギャグをかましていました。
「絶対観るよ。あれだろ?“君の瞳のなかの僕に乾杯”ってやつ(笑)」
次回は「私の頭の中の消しゴム」
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