事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」Spider-man:Far From Home(2019 SONY)

2019-07-05 | 洋画

ああ、ハリウッドの娯楽映画はここまで来たんだ、と思わせてくれたのが「アベンジャーズ/エンドゲーム」だった。

周到な脚本、夢のようなCG、みごとな役者のアンサンブル……そのエンドゲームの世界観(と観客)をそのまま引き継いだのがこの「ファー・フロム・ホーム」。これまた傑作と言っていいと思う。前作「ホームカミング」も気持ちのいいお話だったが、今回はあれを数段上回る。

アベンジャーズの最後が“ああいうこと”だったので、どうしても暗くなりがちなのを、主役のトム・ホランドの無邪気なキャラが救っている。負けずにすばらしいのがMJ役のゼンデイヤで、おいおいこの暗い娘がMJ?と驚かせてくれた彼女は、華やかさを前半は押し隠し、後半に(そのみごとなスタイルもあいまって)魅力が爆発。

まあ、サム・ライミ版のキルスティン・ダンストにしても、MJはどうしていつもこんなにくせの強い女優が(笑)。

ヨーロッパの各地をめぐる観光映画(それはそれで楽しいのだが)に見えて、タイトルどおりスパイダーマンがニューヨークを“離れなければならない”展開は考えてある。ピーター・パーカーが成長するには「生まれたところを遠く離れ」る必要があり、かくて真のスーパーヒーローが誕生する。

フェイクニュースがあふれる風潮への警告、わたしたちの世代向けにAC/DC(レッド・ツェッペリンじゃないぞピーター)やThe Go-Go’sを選曲するセンスなど、なるほど一級品。そしてそれ以上に、最後までラブコメに徹した作り手たちの気合いがうれしい。とんがった「スパイダーバース」とは違った意味でおすすめ。

あ、大好きなジェイク・ギレンホールと、いかにも母性バリバリでありながらセクシーな(なんなのあの圧倒的なお尻は)マリサ・トメイも最高ですっ!

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