事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「スパイダーマン:スパイダーバース」Spider-Man: Into the Spider-Verse(2018 SONY)

2019-03-15 | アニメ・コミック・ゲーム

とにかく誰も彼もがこのアニメ版スパイダーマンを絶讃している。

アカデミー賞のアニメーション部門にしてもピクサーの「インクレディブル・ファミリー」ウェス・アンダーソンの「犬ヶ島」(これ、観たいんだ)6年連続受賞中のディズニー「シュガーラッシュ・オンライン」そしてわれらが細田守の「未来のミライ」という強力な候補が並びながら、今年はこの「スパイダーマン:スパイダーバース」で決まりだろうという予想。

で、その鉄板予想どおりに受賞している。

こういう情報にアニメオタクほど敏感な奴らはいないわけで、平日のお昼なのにソラリスにはそれ系の連中が集合してました。お前ら学業や仕事はどうした!……わざわざ酒田から雪の中を山形までやってきた学校事務職員だけはそんなことはいえない。

話は製作のフィル・ロード&クリス・ミラーが「ハン・ソロ」の監督を降板させられたことに始まる。代わりに監督したロン・ハワードによれば、「ふたりは少しコメディ寄りすぎる作品をつくろうとしていた」とのこと。観たかったなそれ(笑)。

傷心のふたりは、SONYが企画していたスパイダーマンのアニメバージョンに参加。しかしわたしはどうもこの企画は期待できないなと思っていた。いくらなんでもまたスパイダーマンかよ。サム・ライミ版アメイジング版、そしてホームカミングヴェノムと、スパイダーマンでしか稼げないのか、いくらなんでもつくりすぎでしょ。

びっくりした。

周到な脚本(これまでの諸作へのリスペクトとおちょくりが満載。特にメイおばさんが最高)と、圧倒的な絵の質感。3Dで観たら酔ってしまったのではないかと思うくらい。特にスニーカーの紐を意図的に結ばない主人公がスパイダーマンとして覚醒してからの躍動はすごい。SONYが公開前から続篇の製作を決めたのがよくわかる。もっとスパイダーマンをつくれSONY!

 

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