第四十三話「鹿鳴館の華」はこちら。
前回の視聴率は14%維持どころか11.5%と最低記録を更新している。すみません、モニター世帯じゃないことは承知しながら、わたしもその一因です。だって日本シリーズが真裏にあるんだから仕方がない。節を曲げて18:00からBSで見てました。
でもどうしても日曜8時からじゃないと大河って感じがしなくって……まあそれはともかく本日も(きのう、まさか田中を巨人が打ち崩すとは思わなかったなあ)仕方なくBSで見ております。ほんとに早くレコーダー買わないと。
さて、今回からは不倫がキーワードになる。“立派な人”を支え続けることに誇りをもっていた女性が、“頼りない人”に揺らぐ。ありがちありがち。谷村美月は「十三人の刺客」のときも、危ない感じがあって大好きだった。出番は一瞬だけど。この展開だからこそ彼女をキャスティングしたわけだ。母性と、幼な妻性(そんな言葉はないっす)の共存。
それに比べれば八重の性根は嫌になるくらいストレートだ。尚之助を愛し、襄を愛し、同志社を愛する。彼女の直球を受けとめるには、やはりどこか天使性(だからそんな言葉はないっす)がないと無理なんでしょうね。「世界中が敵でもかまわねえ」ってここは鶴ヶ城じゃないぞ。
容保が久しぶりに登場。照との再会で、彼は言ってはならないことをついに。これが史実かどうかはともかく、山川家の兄弟が「大殿」と呼ぶその場面で、容保はまだ丁髷を結っているが、家老の家の兄弟は新政府の人間になっているあたり、時は残酷。でも、会津な時間が照のまわりには流れていることが感じられて少しホッと。
演出は少しぬるい。それが狙いだろうけれども、オダギリジョーが大泉滉に見える瞬間があるので、だったら綾瀬はるかは鬼嫁として丹下キヨ子あたりの線を……無理よね。だいたいサンプルが古すぎますか。
今回の視聴率は、球史に残る試合がまたしても真裏なので最低記録を更新か。でもみんなBSで見てるんじゃ?(録画だって)
第四十五話「不義の噂」につづく。がんばれ時栄。