事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

八重の桜~第十二話「蛤御門の戦い」

2013-03-24 | テレビ番組

_a 第十一話「守護職を討て!」はこちら

前回の視聴率は14.3%。ふむ、WBC台風が通過し、もう少し回復すると思ったけれど、またしてもフィギュアが。今回も番組改編期(この言葉のありがたみもだいぶ薄れましたが)スペシャルの嵐。特に鉄腕DASHの無人島企画には心が動く……いやいや、ちゃんと「八重の桜」見てます。

会津で八重と尚之助のラブコメがつづく頃、都ではついに蛤御門の変が勃発。印象としては、テロの応酬だった時期を過ぎ、戦争の域に。狂信に近い長州の尊皇熱が、だからこそ御所に砲を向ける選択を。ありそうなことです。

ひるがえって会津は、帝をお守り申し上げるという理屈で押し通す。両者が思考停止に陥っているところへ騎兵隊、いや会津登場。ラッパが聞こえてきそうでした。西郷吉之助を演じた吉川晃司は、いやもうすんごい雰囲気をまとうようになっている。庄内映画村を馬に乗って突っ走っていた熱意が、ここで実を結んでる。

変は幕府方の圧勝に終わるけれど、この形勢から長州と薩摩が手を組むという流れがいかに無茶だったかがわかる。政治とは魑魅魍魎。アレンジした坂本龍馬もまた。

戦火に焼かれた京都では、“被災者”がおすくい所に列を。彼らの恨みは会津に向かう。わたしが京都市民だったらやはりそう思うだろう。よそ者が、血なまぐさい制裁を新選組を使って志士に下していることに反感があったことに加えて、結果的に家まで焼かれたのだから。

今年の大河ドラマには、実は別の企画が決定していたらしいのに、東日本大震災のために福島ネタになったのは有名な話。その福島が被災者に恨まれるという展開は皮肉ではある。辺境にあるが故に純粋で、だからこそ政治に翻弄される流れは今もつづいている。現在の首相は長州人で、原発に近かったDASH村は福島県でした。

松方弘樹登場。時代劇で舞台が京都とくればこの人ですかね。その身体のつくりと頭の大きさはやはり近衛十四郎の息子だなあ。わたしが滋賀に行ったとき、タクシーの運転手さんが、「そこのトルコね、十四郎さんのお店なんですよ」と説明してくれたのが思い出されます。どんな思い出だ。

次回は業界天候も穏やかだろうし、今度こそ15%復帰と読みました。第十三話「鉄砲と花嫁」につづく

コメント
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