第八話「ままならぬ思い」はこちら。
前回の視聴率は15.6%。おや、またフィギュアがあったのか……WBCでしたか(笑)
こんなに野球好きなのに、忘れてました。壮行試合で17%もとるとは、二連覇の成功体験おそるべしかも。
イチローとダルビッシュがいない、ドメスティックなメンバーでどこまで闘えるか。日本プロ野球の(特に商売の)部分がこれほど試されることはないか。
まだ観てもいないのに私設「横道世之介」応援団となったわたしは、いろんなニュースで綾野剛の“素のしゃべり”の面白さにびっくり。松平容保とのキャラの落差は大きいなあ。まさか彼が「濱マイク」に出演していたとはっ!
さて、その松平容保は今回も孝明天皇(市川染五郎)の意を受けて会津の兵を挙げ、長州を退ける。今回は朝廷にみんなが平伏しまくりの回。八重が通う薙刀道場でも、照姫の背後に天照皇大神の掛け軸がうっすらと見える仕掛け。
どうなんだろう。武家階級において、幕末期に朝廷は本当にそんなに権威あるものだったんだろうか。確かに長州も薩摩も尊皇を掲げて(概念を利用して)幕府を倒したわけだから、それなりの存在だったのは確かだろうけれど。
むしろ、一般民衆にとっては“よくわからないけれどありがたい神様”だったはずで、だからこそ倒幕するための一種の“てこ”として機能したはず。権力を握るために天皇家を利用するルールは、そのころから綿々と続いてきたのかな。
今回のメインは、照姫の右筆に誰が選ばれるか。八重が選ばれるであろう動きに誰よりもうろたえるのが尚之助(長谷川博己)。自分の手の届かないところへ行きそうになって初めて恋心に気づく。ああ王道。
今日はでも、八重の母親役の風吹ジュンのキュートさが炸裂した回でした。今回の視聴率は、WBC本戦が開始されたので……15%台はでもキープすると読みました。
第十話「池田屋事件」につづく。