庄内映画事情PART4～「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」

PART3「十三人の刺客」はこちら。

　庄内で映画を撮るその目的は、画面によけいなものが入らず、人も安く使える（ほとんどがボランティアだし）、そして意外に東京から近いってことがあるんだろう。飛行機で1時間だしね。おまけに、昔の建物が数多く残っていることもあるんだと思う。この映画も、そうやって撮られた。例によって読者のエキストラ体験記。

昨年末にエキストラで「スノープリンス」の撮影に参加しました。今回は主演と同じフレームに入るのでかなり緊張しました。

その人たちとは、香川（へルシア）照之と檀（金麦）れい、そして子役の桑島（ちりとてちん：喜代美【幼少期】）真里乃でした。

　特に檀れいは、その存在も知らず、その人が参加するとも知らず撮影場所に行ったのですが、メイクする際となりに座っていたのがその人で、恐ろしいほどの美人がいる……とその時は思ったものでした。

その後、周りのスタッフや一緒になったエキストラの人たちにいろんな（檀れいについての）情報を聞いて、壇れいという女優がいるという事をその時初めて知ったのですが、金麦のＣＭの人と同一人物だという事に気づいたのは、それからしばらくたってからの事でした。（あまりに雰囲気が違っていたので…）

　主演の森本（ジャニーズ）慎太郎は誰にでも気さくに話しかける、明るく元気な子でした。

……ええええい歯ぁ食いしばれぇ！

檀（まんまるお尻）れいのことを知らずに参加するとはなんともったいない。だいたい庄内人のくせして「武士の一分」も観てないのかよ（笑）。

　さて、この「スノープリンス　禁じられた恋のメロディ」は「おくりびと」の脚本を書いた小山薫堂が書き下ろした日本版小公子のお話。監督はあの「バタアシ金魚」「東京タワー」の松岡錠司、出演は他にマイコ（「山形スクリーム」）、岸恵子（「たそがれ清兵衛」）、浅野忠信、中村嘉葎雄。そして撮影に使われたのは………以下次号。

さあ、いよいよ「おくりびと」の港座での上映が近づいた。

14日、15日は港座へぜひ。読者は必ず。出席とるぞー