昨日までこちらに連載していた「ヴァレンタインの虐殺」、手を入れてサイトにアップしました。
http://f59.aaa.livedoor.jp/~walkinon/
昨日はうまく入らなかったエピソードをひとつ、追加しています。
おもしろかったらいいんですが、どうだろう。
* * *
Gonzaro Rubalcabaの"At Montreux"を聴きました。
アマゾンで買ったんだけど、届いてから毎日、駅へ行くときも、電車の中でも、昼ご飯を食べてる間も、家へ帰って雑用をしている間も、寝る前のちょっとの時間も、聴いて、聴いて、聴き倒すくらい聴きました。
なんていうんだろう、もう恋に落ちちゃって、どうしようもない、に近い感じ。
何を見てもルバルカバって、「超絶技巧」とか書いてあって、これまでちょっと不満でした。うまいのはわかってるから、もうちょっとマシなこと書いてよ、みたいに。
だけど、これを聴いたら、そう書かずにはいられない、っていうのが、よくわかった。
技術っていうのは、ここまで人を魅了するんですね。
圧倒的な技術を前にしたら、もうそれに賛嘆の声をあげるしかない。もう、好きになるしかない。
ただね、この人は、ピアノの「音」を持ってる人だと思うんです。
ピアノっていうのは、とりあえず音を出すことに苦労はいらない楽器です。だからわりと「音」を作るまえに、「音楽」の演奏になっちゃう場合が多い。っていうか、ルバルカバを聴く前は、あんまりこんなことを考えたこともなかったんですが。考えてみれば、そんな気がする。
"Diz"を聴き、"Inner Voyge"を聴き、三枚通して聴いて、はっきり思ったんですが、この人は、技術よりも音楽よりも前に、おそらくは意識的に「自分の音」のイメージがあって、それに向けて音を作っていった人のような気がするんです。そうして、いまも核にあるのが、「音」なんだと思う。
この「音」っていうのは、「音楽」じゃない。だから、なんというか、言語化を拒む部分がある。だからうまく言うのがむずかしいのだけれど、そういう部分があって、そのうえに「音楽」とか「技術」みたいなものがあると思った。
だから"Diz"はとっても好きなんだけど、"Inner Voyge"の方は、もちろんあれだけ生き生きとしたピアニシモを演奏できるのは、ほんと、この人しかいない、とも思うんだけど、何か、そっちの方へ行っちゃうのかな、みたいな、つまり、「リリシズム」みたいな、音楽の領域、もっと言っちゃうと、わかりやすい解釈の領域に行っちゃうのかな、みたいなところがあるなー、って思ったんです。何か、そんな方には行ってほしくないぞ、みたいな。
もしかしたら、また変なことを言っているのかもしれません。
ああだこうだ、って、たいしていろんな人を聴いてるわけじゃないんですけどね。
これを聴いてみたら、この人を聴いてみたら、っていうのがあったら、また教えてください。
ということで、それじゃ、また。
明日から、新しいことを始められたらいいなぁ、と思っていますが、もしかしたら、つなぎかもしれません(汗)。
http://f59.aaa.livedoor.jp/~walkinon/
昨日はうまく入らなかったエピソードをひとつ、追加しています。
おもしろかったらいいんですが、どうだろう。
* * *
Gonzaro Rubalcabaの"At Montreux"を聴きました。
アマゾンで買ったんだけど、届いてから毎日、駅へ行くときも、電車の中でも、昼ご飯を食べてる間も、家へ帰って雑用をしている間も、寝る前のちょっとの時間も、聴いて、聴いて、聴き倒すくらい聴きました。
なんていうんだろう、もう恋に落ちちゃって、どうしようもない、に近い感じ。
何を見てもルバルカバって、「超絶技巧」とか書いてあって、これまでちょっと不満でした。うまいのはわかってるから、もうちょっとマシなこと書いてよ、みたいに。
だけど、これを聴いたら、そう書かずにはいられない、っていうのが、よくわかった。
技術っていうのは、ここまで人を魅了するんですね。
圧倒的な技術を前にしたら、もうそれに賛嘆の声をあげるしかない。もう、好きになるしかない。
ただね、この人は、ピアノの「音」を持ってる人だと思うんです。
ピアノっていうのは、とりあえず音を出すことに苦労はいらない楽器です。だからわりと「音」を作るまえに、「音楽」の演奏になっちゃう場合が多い。っていうか、ルバルカバを聴く前は、あんまりこんなことを考えたこともなかったんですが。考えてみれば、そんな気がする。
"Diz"を聴き、"Inner Voyge"を聴き、三枚通して聴いて、はっきり思ったんですが、この人は、技術よりも音楽よりも前に、おそらくは意識的に「自分の音」のイメージがあって、それに向けて音を作っていった人のような気がするんです。そうして、いまも核にあるのが、「音」なんだと思う。
この「音」っていうのは、「音楽」じゃない。だから、なんというか、言語化を拒む部分がある。だからうまく言うのがむずかしいのだけれど、そういう部分があって、そのうえに「音楽」とか「技術」みたいなものがあると思った。
だから"Diz"はとっても好きなんだけど、"Inner Voyge"の方は、もちろんあれだけ生き生きとしたピアニシモを演奏できるのは、ほんと、この人しかいない、とも思うんだけど、何か、そっちの方へ行っちゃうのかな、みたいな、つまり、「リリシズム」みたいな、音楽の領域、もっと言っちゃうと、わかりやすい解釈の領域に行っちゃうのかな、みたいなところがあるなー、って思ったんです。何か、そんな方には行ってほしくないぞ、みたいな。
もしかしたら、また変なことを言っているのかもしれません。
ああだこうだ、って、たいしていろんな人を聴いてるわけじゃないんですけどね。
これを聴いてみたら、この人を聴いてみたら、っていうのがあったら、また教えてください。
ということで、それじゃ、また。
明日から、新しいことを始められたらいいなぁ、と思っていますが、もしかしたら、つなぎかもしれません(汗)。