学生のころ、大学に行くと「失敗した~」としきりに頭を振っている子がいた。どうしたの、と聞くと、彼女はボーイフレンドの下宿で同棲していたのだが、ついうっかり、かかってきた電話を取ったのだという。それが相手の実家からの電話で、声を聞いてすぐにそれを察した彼女は、何も言うことができず、そのまま切ってしまったのだという。もちろんいまとちがって、携帯電話などないころの話だ。
わたしは、彼氏にこういわせるといいよ、と知恵を授けた。
友だちからポケットモンキーを預かってたんだ、その猿、電話を取る癖があるんだよ。
そんな話、通じるわけがないじゃない、とあっさり却下されたのだが、わたしはなかなかいいアイデアではないかと思ったのである。
こういう話は、荒唐無稽であればあるほどいいのではないだろうか。
英語のジョークで「犬が宿題を食べちゃった」(My dog ate my Homework.)というものがある。最初にこれを言った子供は、だれも信じてくれないことだから、かえって聞いてくれると考えたのかもしれないと思うのだ。あまりに傑作だったので、後世に残ったのでは……というのは考えすぎだろうか。
実はわたしは頼まれ仕事をひとつすっかり忘れてしまっていたのを思い出して、どう言い訳しようかさっきから考えているのである。パソコンが壊れた、などという誰でも考えつきそうな言い訳ではなく、あまりに突拍子もないので、本当としか思えないような言い訳。
プリントアウトして封筒に入れていたら、狂犬に追いかけられて、ブロック塀の上によじ登ったら、うっかりその封筒を水たまりに落としてしまって、全部インクが流れてしまった、というのはどうだろう。
何かいいのがあったら、教えてください。
そうでなければ、その頼まれ仕事をあわててやらなければならなくなってしまうのだ。
更新情報書きました。
わたしは、彼氏にこういわせるといいよ、と知恵を授けた。
友だちからポケットモンキーを預かってたんだ、その猿、電話を取る癖があるんだよ。
そんな話、通じるわけがないじゃない、とあっさり却下されたのだが、わたしはなかなかいいアイデアではないかと思ったのである。
こういう話は、荒唐無稽であればあるほどいいのではないだろうか。
英語のジョークで「犬が宿題を食べちゃった」(My dog ate my Homework.)というものがある。最初にこれを言った子供は、だれも信じてくれないことだから、かえって聞いてくれると考えたのかもしれないと思うのだ。あまりに傑作だったので、後世に残ったのでは……というのは考えすぎだろうか。
実はわたしは頼まれ仕事をひとつすっかり忘れてしまっていたのを思い出して、どう言い訳しようかさっきから考えているのである。パソコンが壊れた、などという誰でも考えつきそうな言い訳ではなく、あまりに突拍子もないので、本当としか思えないような言い訳。
プリントアウトして封筒に入れていたら、狂犬に追いかけられて、ブロック塀の上によじ登ったら、うっかりその封筒を水たまりに落としてしまって、全部インクが流れてしまった、というのはどうだろう。
何かいいのがあったら、教えてください。
そうでなければ、その頼まれ仕事をあわててやらなければならなくなってしまうのだ。
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