自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

産卵 ~カブラハバチ~

2022-09-22 | 昆虫

ダイコンの双葉にカブラハバチがいました。もちろん,産卵するために来ているのです。その証拠に,しきりに葉の縁にして,腹部先をそこに向けようとしています。そして,実際そこに産卵するシーンが繰り返されるのです。同じシーンをこれまでも目撃して記事にしたことがあります。

この日は,産卵の証拠を写すことができました。わたしとしては特ダネものかなと感じています。もっとも,常時携行しているコンデジを使用しているので解像度は今一つです。

 

産卵直後で,産卵管を葉裏の表面から離れた瞬間です。

 

これは産卵中のものです。産卵管が葉に接触している様子がわかります。わずかな隙間を狙ってなんとか撮りました。このコマが特ダネと表現したものです。

 

上写真で産付されたところを裏返しにして見てみると……。円形にわずかに盛り上がったところに卵がありますが,肉眼では確認できません。もう一つの葉裏にも産卵しています。

 

これは産卵に関係のない顔写真です。正面から撮るチャンスが一度だけありました。

 

野菜づくりをしているので,こんな調子で野菜をめぐる昆虫たちの生態をすこしでも知りたいと思っています。

 


"魚露目"で見たカブラハバチ

2022-09-21 | 昆虫

魚露目を使った撮影は虫の目写真を手軽にたのしめます。この写真のおもしろさは環境が見えることです。下写真ならおおよそどんなところにカブラハバチの好きなダイコンが,どんなふうに生えているのか,理解できます。シャープな画像には遠く及びませんが,くらしぶりの一端が納得できるというのはこの写真の強みです。

 

ほんとうは産卵風景を写したかったのですが,チャンスを逃してしまいました。

 

いくつかの葉を移っていきました。そうかといって,カメラが行動を邪魔するというわけでもなく,ハバチは淡々として動いていました。

 

ダイコンにはいくつかの昆虫が集まって来ます。それらのくらしぶりにすこしでも迫っていけたらおもしろいだろうなと思っています。ただ,被害に遭うに任せては何のための作物栽培かわからないので,ある程度防御策を講じながら付き合うことにします。

 


〈続々〉"魚露目"で見たカマキリ(幼虫)~捕食~

2022-09-20 | 昆虫

池畔にて。

カマキリの幼虫が獲物を捕獲して食している最中でした。カマキリは草の色に溶け込んでいます。捕まったら運が悪かったとしかいいようがない風景が見えます。

 

中脚と後脚はレンズにつかまったまま。

 

葉をちぎって手摺りに載せてみると,……。池と空が広がります。

 

別のカマキリがバッタのなかまを食べていました。頭部はすっかりなくなっています。

 

食べたり食べられたり。これがいのちのつながりです。自然のあるがままです。

 


〈続〉"魚露目"で見たカマキリ(幼虫)

2022-09-19 | 昆虫

これはずっと前の画像です。

赤いシソの葉にカマキリが一匹。緑の体色はどんな昆虫であっても目立ちます。カマキリ自身は天敵から狙われるという警戒心がないのでしょうか。

 

向こうの風景がずうっと開けています。低い姿勢で眺めているように見えます。もちろんそれはヒトの目の見方に過ぎないのですが,物語が浮かぶというのがこの種の画像のおもしろさです。

 

近づいて撮っていると,後脚がレンズに触れました。

 

こちらもそちらも,あちらも,みんな写り込んでいます。

 

こちらを窺いました。カマキリが空と競演しています。

 

脚をレンズに引っ掛けて移動しました。

 

こんなふうに,覗き穴から見える風景をたのしんでいます。

 


"魚露目"で見たツユムシ

2022-09-18 | 昆虫

撮影後,ツユムシを元のシソに戻しました。昆虫を戻すにはこうした本来のあるがままの位置が望ましいでしょう。置いた瞬間に記念写真。

 

ゆっくり歩き始めました。頭部は見えませんが,その代わり翅と脚が巨大です。おもしろい見え方かと思いますが。

 

歩いて向こうへ。産卵管がばっちり写り込みました。

 

直後,ツユムシはパタパタと舞い上がりました。そうして遠くに行って,とうとう見えなくなってしまいました。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ツユムシ(メス)~

2022-09-17 | 昆虫

畑の赤ジソの葉でツユムシが一匹休んでいました。赤い葉に緑の体色。この色の差がくっきり。敢えてそこにいるのは,この葉が好きだからでしょうか。

 

ツユムシは動きはゆっくりしています。ぴょんと飛び跳ねて移動することがありますが,見失うほどでもありません。それを持ち帰って顔写真を撮ることにしました。

脚先を舐めてきれいにしています。

 

とにかくいろんな角度から何枚も撮りました。

 

じっとしているようでいて,触覚をを動かしたり口を動かしたり。

 

また,脚先をきれいにしています。

 

口を見ていると,よほど草が好きだといった口形をしています。

 

動きが止まったとき,真正面から撮りました。すまし顔に見えますが。

 

やはり複眼をしっかり写し込む,つまり個眼が確認できるという点が最大のポイントです。

 

撮影後,元のシソの葉に戻してやりました。

 


キタキチョウの吸水(後)

2022-09-16 | 昆虫

アゲハの庭園にて。

庭の手入れをしているときのこと。通路に置いていたプランターを動かしました。長い間置いていたので,当然接地面は湿っています。そこにさっそくキタキチョウが飛来。なんとも敏感なものです。そして吸水行動を始めました。

 

どちらもオスです。

 

一方の方は敏感で,わたしの気配を感じて舞い上がりました。こちらは吸水に懸命。

 

それにしても,吸水を促す刺激物質をどこで,どんなふうに感じてここを見つけるのでしょう。素人にはふしぎな話です。

 


"魚露目"で見たアゲハ(産卵,産付卵)

2022-09-15 | アゲハ(ナミアゲハ)

畑にて。

レモンの若葉にアゲハの卵が一つ。探すと,まだありました。

 

写真に収めていると,なんとなんとそこにアゲハが現れました。わたしがいることがわかっているらしく,すこしだけ周りを飛んでいて,すぐに若葉に降りました。レンズから30cmほどの距離です。警戒心以上に産卵意欲が勝っているとでもいうような光景です。翅をパタパタとさせながら腹端を葉にくっ付けました。

 

アゲハのからだが揺れ,向きが多少変わりました。幸い,産卵時の格好がもっとわかりやすくなりました。これは記念すべき一コマになるでしょう。

 

隣りにあるレモンの木でも産卵しました。直後に撮ったのが下写真です。やはり若葉に産み付けています。成虫はちゃんと心得ています。

 

カメラは自然を友とする道具です。自然のあるがままの姿を覗き見る,わたしの友です。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~アシナガバエのなかま~

2022-09-14 | 昆虫

ダイコンの葉で見かけたのがこのアシナガバエ。アシナガキンバエかもしれません。そうだとすれば,複眼が体色と同じ色合いなのでメスです。体長は5mmもないほど。名にピッタリ,なんともスマートな体形です。

 

できるだけ接近して撮りました。

 

青を基調にした体色,金属光沢が輝きます。触覚も剛毛もりっぱ。

 

前方向からなんとか撮れました。

 

真正面から撮るチャンスに恵まれました。

 

このコマはトリミングしました。個眼がぎっしり。

 

ダイコンの葉で移動するものの,ほかに行くといった感じではありません。葉にとても関心がありそうなのです。産卵行動に関係しているのかもしれません。真相はいったい?

 


交尾 ~タネバエ~

2022-09-13 | 昆虫

ハツカダイコンが発芽しました。ハツカダイコンは我が家の食卓の人気者です。

双葉を見ていると,小さな小さなハエが交尾をしていました。なんとそれはタネバエ。初めて見るシーンです。「どうか逃げないで!」。そう祈りながら撮影。

 

オスにピントを合わせました。

 

横から撮らないと。

 

ふつうは肉眼では気づかないほどの小ささです。コンデジでは解像度が今一つなのが難。しかし,状況証拠程度にはなるでしょう。

 

離れたところに一匹。

 

ゆっくり歩いていました。

 

タネバエは野菜の害虫。ただ,害虫であっても自分たちのいのちをしっかり生きて行っているのですから,観察対象としては貴重ないのちにちがいありません。今回はラッキーな場に居合わせました。