自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キアゲハの卵と寄生バチ(12)

2021-12-03 | 昆虫

これがキイロタマゴバチに寄生され,タマゴバチが生まれ出た最後の卵です。結局,たくさんの黒変した卵はことごとくキイロタマゴバチに寄生されていたことがわかりました。観察が終わってみれば,そのすごさに圧倒されます。

 

たまごに三匹のタマゴバチがいます。一匹はじっとしたまま。翅が拡がっているのは一匹。それは割合自由に動き回っています。

 

そのうちにまた一匹の翅が拡がって来ました。そのタマゴバチは翅をしきりに動かして,ウォーミングアップを繰り返しています。

 

生まれるときから生まれ出てしばらく経ったときまで,こんなに見届けられたのは今秋が初めてです。異変はとりあえず見逃さずに注目しておく,これが観察ポイントです。とても印象深い観察になりました。感謝。