自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'22 昆虫の頭・顔 ~キイロアシナガバチ~

2021-12-27 | ハチ

 冬に咲くサザンカは目を引きます。花が少ない季節だけに,赤や白,ピンクの大型の花が目に飛び込んできやすいのです。

それを見ていると,ハチやハエのなかまが見つかります。冬に活動する昆虫が意外にも多いことに驚きます。冬の昆虫を撮ることに関心を抱いてきたわたしにとっては,この季節は大いなる撮影チャンスです。

前栽のサザンカにキイロアシナガバチが来ていました。寒いので動きは緩慢。

 

それを捕えてスタジオで撮ることにしました。低温だと動きがとてもゆっくりしているので,慌てることはありません。攻撃してくる恐れもまったくなし。

 

正面からすまし顔を撮りました。すましているようでいて,なんとも恐ろしい表情に見えます。風格でしょうか。この種固有のいかつさなので,文句がいえる筋合いはありません。

 

頭をわずかにひねり気味の瞬間です。

 

「おーっ,これはばっちりとすましましたね」。そんな誉めことばを掛けたくなる一瞬。

 

撮影には辛抱強さが必要でした。触覚と翅がやたらと動くのです。触覚は微動。翅はあるリズムをとるようにして上にあがったり元に戻ったり。あとで確認すると撮影がうまくいっていたのは10回に1回程度でした。動きのある被写体を撮るにはじつに苦労がいります。