自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キャベツの葉裏にあるガの卵(3)

2021-12-10 | 昆虫

前の卵が孵化した後,いくつかの卵を採取。それらを観察しています。

ぽつんと一個だけ産み付けられた卵がありました。もちろんあちこちに。その一つで孵化が近づきました。

 

頭部が透けて見えます。いよいよ,いつ孵化してもよさそうな様子。見逃さないように,とりあえずはインターバル撮影をセット。しかし,ほんとうは観察中に孵化するのがいちばん理想的です。自動撮影で画像が得られたとしても,感慨という点からは今一つです。これはこれまでの経験からいえることです。

 

それはともかくとして,今回は外出中に孵化。理想どおりにはいきませんでした。したがってインターバル撮影が功を奏したことになります。間隔時間は一分に設定していました。

卵殻を横方向に輪切りするようにして切って行きます。円周の半分程度でしょうか。

 

必要な長さを切り終えると,蓋を押し上げるような感じで上半分をこじ開けて誕生!

 

着地!

 

ガの幼虫が無事に生まれました。それにしても長いからだ! これが卵に入っていたとは! 尺を取るように歩いていたので,この幼虫はシャクガのなかまなのかもしれません。前にご紹介した幼虫とはちがった種類です。その証拠に,頭部すぐ後方の背に黒い紋があります。