卵を採取して、孵化を確認。それ以降、観察を続けてきたサトキマダラヒカゲが終齢幼虫期を迎えました。
その頭・顔の写真を撮ることに。昆虫を見かけたら、それが幼虫であっても顔写真を撮ろうとするスタイルがすっかり身についてきたように思います。サトキマダラヒカゲもまたそのモデルです。
からだの表面はとてもごつごつした感じです。毛がたくさん。
口はササやタケの硬い葉をらくに食べられるように発達したのでしょう。
口の下にはいくつかの器官があります。吐糸管は中央後方に見えています。
側単眼がくっきり。視覚はこの上なくたいせつな感覚。
別の場面で,吐糸管の先から糸を出し始めました。頭部を左右に振りながら出し続けました。
管先から出る意図がなんとか見えます。糸は落下防止,あるいは道しるべとしての役割を果たしているのでしょう。
まもなく蛹になり、そのまま冬を越します。今飼育しているのは6個体。前蛹と蛹化を確認しようと思っています。