自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キアゲハの卵と寄生バチ(4)

2021-10-25 | キアゲハ

10月14日(木)。ほとんどの卵が黒変して,中がよく見えません。これは単なる変化なのか,あるいは未受精卵の結末なのか,よくわかりません。ただ過去に,真っ黒の卵で小さな穴が開いて寄生バチが出て行ったと思われる事例に何度か出会っているので,まだ期待は持てます。

 

そんななか,やっぱり穴が開いた卵が一つ見つかりました。これで,まだ他の卵に寄生バチが入っている可能性が出て来ました。

10月15日(金)。朝見ると,偶然一つの卵で寄生バチがいました。なんとそれはキイロタマゴバチでした。卵の色はもちろん黒です。穴も開いています。まだ中にハチがいるようなのです。この瞬間を待っていました! コンデジを三脚にセットして撮影開始。なお,画像解像度はさっぱりです。

 

外のハチは複数。卵殻の上にいるもの。下を歩き回っているもの。穴からちらっと覗いて見えるもの。数はかなりのもののようです。当初の卵の姿が重なって思い浮かびます。

 

ハチは動きながらも,穴を覗き込んだり穴の周りを歩き回ったり。それはきょうだいたちの脱出を手助けするしぐさのように見えます。まるで社会性生活を営んでいるみたいなのです。

 

あるときは脱出を手伝いました。抱きかかえるようにして外に出してやります。

 

そうしてそのまま移動。

 

同じ動作が卵殻から出る度に繰り返されました。

 

それらのシーンはすべてふしぎだらけでした。