地下水が滲み出ている山麓にて。
そこを通りかかると,急にツマグロヒョウモンのオスが舞い上がりました。「しまったー!」と思いながら行方を見守っていると,幸い舞い戻って来ました。「やっぱり水が気になっているんだな」と直感。
見ていると,やがてそこに溜まった枯れ葉に着地。そうして,歩いて湿った場所に移動して行きました。「これは吸水に違いない」と思っていたら,案の定口吻を伸ばし始めました。吸水の始まりです。
チョウはすこしずつ移動します。移動しながら吸水します。
アンモニア分を補給しているといわれているので,その成分を求めているのでしょうか。
コケが生え,じめっとした箇所に来ました。しかし,あっさり歩いて移動。
どんどん移動。
ほんとうなら,わたし自身が地面に這いつくばって撮れば臨場感のある写真が得られるのですが,服装が服装だけにこの視野で我慢。
口吻が伸びた様子が手に取るようにわかります。
チョウをびっくりさせるような動きさえしなければ,撮影をたのしめて,生態が見えて来ます。すてきなひとときでした。