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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

晩秋,アカタテハの幼虫

2016-11-24 | アカタテハ

一旦幼虫として育ちかけたら,いくら容赦のない寒さが訪れようと止む無し。今日,そんな風景を見ました。

アカタテハ。越冬隊は成虫です。なのに,この寒さの中,幼虫を見かけたのです。

自宅前の土手にカラムシの群落があります。といっても,刈り取られて,その後伸びて来たために,まだまだ背の低い草々の集団です。


そのなかで,何枚かの葉が綴られていました。


そっと中を調べると,アカタテハの幼虫がいました。いかにも寒さが沁みるような感じです。動きも鈍い,鈍い。確認できた数は3。


これから,気温がぐんぐん下がっていきます。間もなく霜が降りるでしょう。すると,カラムシの葉は完全に枯れてしまいます。となると,これらの幼虫は。

アカタテハのいのちはそういうことを計算済みのはず。かわいそうですが,この幼虫は成虫にはなれません。なれないということは,このまま静かに死を迎えるほかないということです。ここでも自然の掟を痛感することになりました。

生態を観察するという中には,こうした姿を目の当たりにしてあれこれ思いを馳せる営みも含んでいます。