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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その359)

2016-11-23 | ジャコウアゲハ

10月20日(木)。早朝,アゲハの庭園をジャコウアゲハのメスが舞っているのを目撃。ウマノスズクサを探し求めている動きで,産卵したそう。

10月21日(金)。背のうんと低いウマノスズクサの葉裏を確認。すると,卵がポツンと一粒。しかし,昨日目撃した個体が産付したとはいい切れません。


他に卵はないか,見て行くと,あっちに1つ,こっちに1つ。結局,みんなで3個見つかりました。これから昼間の時間が短くなって,気温が低下していきます。さて孵化するかどうか。それぞれの食草はいたって背が低く,葉が少ないので,仮に孵っても蛹までには至らないはず。今の時期では,草が食べ尽くされているので止むを得ません。

10月26日(水)。やや黒みが見えます。


10月30日(日)。確かに黒っぽい感じ。10日近く経つのに孵化の兆候なし。


11月11日(金)。全体が黒っぽくなっています。でも,もうダメでしょう。



1つの卵に小さな穴が。外敵が外から開けたものでしょうか。

 

11月12日(土)。穴が大きくなっています。


11月16日(水)。穴の大きさ,かたちとも変わらず。

 


結局,3個とも孵化せず。結果,産卵が遅いと孵化しないことがわかります。それが理に適っているのです。小さな観察事実ですが,生態に一歩近づけました。