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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(36) 

2016-11-12 | 随想

正十二面体の立体地球づくりについて報告します。

正四面体,正六面体の地球をつくるのは,そうむずかしくはありません。面の数が少ないうえに,一面のかたちが正三角形,正方形だからです。ところが面が十二になると,制作は途端に難しくなります。一面のかたちが五角形,一つながりの段ボール性展開図をつくり,断面を内側に折り込んで立体に仕上げていきます。したがって,時間がかかるし,きちんと接着することがいかにたいへんなことか。

実のところ,この立体地球をつくるのを当初はためらっていました。たぶんうまくできないだろうという思いがあったからです。それでも,いくつも立体地球をつくってくると,なんとなく挑戦してみたくなってきました。もしできたら,見る人の目をきっと引き付けるでしょうし,その結果,地球というものへの関心が広がりをみせるかもしれません。「どうやってつくったの?」と疑問をもっていただく,「正十二面体で地球が表現できるんだなあ」とびっくりしていただく,そんな仕掛けになるでしょう。

そう思いつつ,まずは立体づくりに着手。一面の正五角形のひな型づくりから始めました。一辺の長さを15cmとして,段ボールで原型を制作。これをもとにして,一つながりの展開図を描いていきました。

切り抜いた展開図が下のもの。


そして,のりしろ同士を内側に折り込んで接着。少しずつ接着して仕上げていきます。


ときには,平テープやガムテープできつく締めたり,重しを載せたりしてかたちを整えていきます。なにしろ,段ボールの厚みが8mmもあるので,苦労なのです。


整形の最終段階ともなると,かたちがわずかでもいびつになると,どこかの部分にしわ寄せができてきてたいへん。それを見込んで作業を進めます。 

 
なんとか,かたちが整いました。


別に12面の地図を作成。これには大苦労。


それを,カーボン紙を使って立体に転写。そして着色していきます。 

 


緑色を塗り終えました。おしまいに,赤道を描き込みます。 


かなり力を込めて作った立体地球となりました。さて,ご覧になる方の目を引き付けることができるかどうか。