雨で外仕事はできません。休養日にして映画『七つの会議』を、三田のイオンシネマで見ました。
芸達者な役者がそろって、オーバーに演技して、「不正義」がまかり通ります。でも最後は一応「正義」が勝利する映画でした。見たあと、自分の歩んだ人生と「あまりにも違う人生」に、「こんな大変な思いを強いられる人生もあるんだ」とため息をついてしまいました。
会社に勤めて、昇進・出世競争をして、人を出し抜いて、自分の「正義を愛する心」をねじ曲げて、上司の「忠犬」になろうとする心根。自分の人格が押し潰されて、どんなにか、つらいだろう。
ぼくは中学校の教師をしてきました。教員は60歳になった年の3月で定年退職しますが、ぼくは59歳の年に退職しました。面倒だから「定年で退職した」ことにしています。理由は「父の看護」ということに。しかし、父が入院したのは、3月31日に退職した年の1月。「退職する」と決めて、手続き申請をしたのは前年の8月でした。
そう決めた理由は、また書くつもりです。
ところで畑山博という作家が、こんな趣旨の文を書いています。大学生の漢字力や思考について。
入社試験の漢字に「チュウケン幹部」と書かせると、「中堅」 ⇒ 「忠犬」と書く。漢字を間違えただけでなく、意味も「忠犬」と思っている。
あの映画を見ていると、風になびく社員たちは「中堅」として会社を支えるよりも、「忠犬」として上司にゴマを摺っているように思えます。いまの官僚も同じ。国会の様子を見ると、中堅の力で日本を支えるより、忠犬に成り下がっている。
骨のある官僚は存在できない。骨のある中堅幹部は、やっていけない。日本はそんな社会になっています。日本が戦争していたとき、軍部に尻尾を振る忠犬幹部だけが生き残った社会が、いまも。
芸達者な役者がそろって、オーバーに演技して、「不正義」がまかり通ります。でも最後は一応「正義」が勝利する映画でした。見たあと、自分の歩んだ人生と「あまりにも違う人生」に、「こんな大変な思いを強いられる人生もあるんだ」とため息をついてしまいました。
会社に勤めて、昇進・出世競争をして、人を出し抜いて、自分の「正義を愛する心」をねじ曲げて、上司の「忠犬」になろうとする心根。自分の人格が押し潰されて、どんなにか、つらいだろう。
ぼくは中学校の教師をしてきました。教員は60歳になった年の3月で定年退職しますが、ぼくは59歳の年に退職しました。面倒だから「定年で退職した」ことにしています。理由は「父の看護」ということに。しかし、父が入院したのは、3月31日に退職した年の1月。「退職する」と決めて、手続き申請をしたのは前年の8月でした。
そう決めた理由は、また書くつもりです。
ところで畑山博という作家が、こんな趣旨の文を書いています。大学生の漢字力や思考について。
入社試験の漢字に「チュウケン幹部」と書かせると、「中堅」 ⇒ 「忠犬」と書く。漢字を間違えただけでなく、意味も「忠犬」と思っている。
あの映画を見ていると、風になびく社員たちは「中堅」として会社を支えるよりも、「忠犬」として上司にゴマを摺っているように思えます。いまの官僚も同じ。国会の様子を見ると、中堅の力で日本を支えるより、忠犬に成り下がっている。
骨のある官僚は存在できない。骨のある中堅幹部は、やっていけない。日本はそんな社会になっています。日本が戦争していたとき、軍部に尻尾を振る忠犬幹部だけが生き残った社会が、いまも。