幸せになろうね 改め しあわせだね

日々の生活の中のほんの小さな出来事をどう捉えるかで
私達はすぐにも幸せになれるのです。

遠回り

2011年09月06日 21時00分35秒 | ひとりごと
 「山桜」という映画のDVDを見た。
江戸時代の話である。

 主人公の女性はまだ若いのだが
一度目の夫に先立たれ
二度目に嫁いだ先の、夫にも家風にもなじめず
結局は出戻ってしまう。


ま、出戻って正解!!

あんな家にいたら、性格がわるくなっちゃうわ、

と言いたいような婚家だったのだが
そんな自分に「失敗した」という表現を
彼女自身がしたとき
母親が言った。

「貴女は失敗したのではありませんよ。
 ただ、ほんの少し
 遠回りしているだけですよ」



この母親は聡明な人なので
娘の気持ちやこの後の展開の察しがついていて
このように言ったのだろう。


でも、それにかかわらず
この言葉はとても素敵だと思った。



何かの本に書いてあった。

「この世に、うまくいかない瞬間はあっても
 〝失敗”そのものは存在しない。

 いわゆる〝失敗”になってしまうのは
 うまくいかない段階でそれを続けることをやめてしまうからだ。

 うまくいくまで続ければけっして〝失敗”にはならないのだ」


うまくいくまであきらめずに続ければ
〝失敗”で終わることはなく、
したがって
そこへ至る経過がけっしてスムーズではないにしろ
それら全ては
そこへ至るまでの〝経験”にしかすぎないのだ。


つまり
「ほんの少しの回り道」はむしろ
より多くのパターンを経験したことであり
経験が「豊」ということでもあるのだ。




 ・・・でも、
二度の結婚が順調ではなかった娘を前に
本当にそう思えるだろうか。



私たちはとかく
自分にも子供にも
思った通り順調であることを望む。

それが「幸せ」なことであり
「成功」だと思っている。


でも、本当は
人生において「思った通りにはうまくいかないこと」はあっても
「失敗」はないのだ。

「うまくいかない」段階で諦めたりせずに
「うまくいく」まで
いろいろ考え、試し、続ければ
いつか必ず「成功」に出会えるのだ。



そして、そうなった時、
それまでの「うまくいかなかったこと」は
豊かな経験となり
「成功」を導くためのヒントであったと気づくのだろう。



人生
遠回りや道草があってこそおもしろい



全てが
簡単に思った通りなるのであれば
努力のあとの達成感も味わえないし
待ちに待つ、という大きな喜びも味わえなくなるだろう。




主人公の母親のように達観し
子供や、夫の「うまくいかないこと」を
いつでもこんなふうに受け止められたらいいなぁ
と、つくづく思った。









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