経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

大丈夫か、年金。

2008-03-04 | 新聞・雑誌記事を読む
 愛読していた日経金融新聞の<スクランブル>が、Webに移行しています。本日の記事は「年金、日本株離れの兆し」とのことで、昨今の日本株の下落で年金基金が痛手を被っており(というように株価下落は誰にとっても他人事ではないはずなのですが)、日本株離れを起こし始めているとのことです。
 で、その資金はどこに向かうのか。この記事によると、なんと松下電器企業年金基金では代替投資(株式や債券以外)の比率を段階的に増やすとのことで、
「日本株や国内債の持ち高を落とし、すでに海外のプライベート・エクイティ(未公開株)や知的財産権を中心に新たな投資先の選定を始めた」
そうです。
 最初は「知的財産権に着目して企業を選別する」という意味かとも思ったのですが、それでは代替投資にならないので、知的財産権に直接投資するということのようです。映画ファンドとかに投資するのか、はたまた特許権に直接投資するのか。ということは、映画やアイドルの目利きが年金を運用するのか。20年以上先に受け取る年金を存続期間に限りのある特許権で運用するのか(債券のように最投資していくということでしょうが、債券みたいに同質のものを回転させていけるのか)。もしアンチパテント政策に舵を切ると年金資産が大きく痛んでしまうので、これでプロパテント政策は長期的に不変となるのか。無効審判や非侵害の判決で運用成績が悪化したら、運用者は年金基金になんて説明するのか。いやぁ、何ともよくわからない話です。


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