経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

商品生態系&一隅を照らす

2010-09-24 | 新聞・雑誌記事を読む
 田坂広志氏のメルマガにリンクが貼られていた記事です。
もう一段高いレベルのものづくりで日本型経営の復権を
 商品の価値を決める要因が、「単品」としての価値から「商品生態系(エコシステム)」への価値へと移行しているので、企業は発想を転換しなければならない、というのが主題です。
 表現の仕方はいろいろありますが、特にここ数年、商品の優位性だけで勝負する時代は終わり、ビジネスを生態系(エコシステム)として捉えようとする考え方を目にすることが多くなっています。ビジネスの競争力を決定する要因が、商品単体から生態系(エコシステム)へとシフトしていくならば、最近このブログにもよく書いているように、知財活動に求められることが‘他者を排除する’方向から‘他者とつなぐ’方向へシフトしていくのは必然であるのかもしれません。
 では我々が提供する知財サービスはどうなのか? 「単品」(出願や調査etc.)の限界は明らかになってきているものの、次に来る「生態系(エコシステム)」とは何なのか? 「異業種連合」をすればよいというものでもなく、そのスキルをなかなか「他で使える」ものでもなく・・・そこは簡単には見えてきませんね。
 そしてこの記事ではもう一点、「一隅を照らす」の例で挙げられている弁当屋さんの話が気になります。知財の仕事にも「社会においてこういう役割を果たしているのだ」と思えるものがあればよいなぁと。7つの知財力の‘おわりに’にも書きましたが、最近は「知的財産に込められた企業の思いを顧客に届けること」なんて定義して、自分では納得していますが。


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